怪しい起業・開業セミナーの5つ特徴と怪しくない起業セミナーに参加するためのチェックポイントをご紹介

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ベクターベンチャーサポートを運営している株式会社ベクターホールディングスでは毎月3~4回程度の「起業」「資金調達」「飲食開業」セミナーを開催していますが、参加者の中には「〇〇商材を〇〇円で購入した」「〇〇コンサルティングに初期費用ウン百万円支払った」など声を聞くことがあります。当然、参加者が必要であれば問題ないのですが、よく聞いてみると地域限定サービスなのにホームページ作成費用を300万支払ったなど、明らかにその方には必要ではない内容に金額を支払ってしまっているケースがあります。

そこで今回は、起業・開業セミナーで騙されないための確認ポイント・見分け方についてお伝えしていきます。

※この記事を書いているVector Venture Supportを運営している株式会社ベクターホールディングスが発行している「起業のミカタ(小冊子)」では、更に詳しい情報を解説しています。無料でお送りしていますので、是非取り寄せをしてみて下さい。

起業・開業セミナーとは?

起業・開業セミナーとは、「起業・開業を目指している人」を対象にしたセミナーです。起業後に受講する人もいますが、基本的に起業前の参加者が多いです。

起業・開業セミナーでは、起業をするうえで重要な『ヒト、モノ、カネ、情報』という内容をテーマにしたものが多いです。そのため、すでに事業を経営している人でも、改めて理論を学んだり、もっと良い方法を知ったりということでセミナーに参加するのは価値があります。

また、無料で開催される起業セミナーは、他に狙いがある場合があります。例えば、専門家(税理士やコンサルティング会社など)によるセミナーでは、顧問契約をとる意図がある場合があります。また一般企業によるセミナーでは、最終的に商材を販売する目的があります。当然、参加者にメリットのあるものであれば契約するのは良いのですが、その場で判断せずに、持ち帰って契約するか否か判断しましょう。

主な起業・開業セミナーの内容

・会社設立をする方法
・事業計画書の作成方法
・マーケティングやセールス方法
・ビジネスモデルの作る方法
・融資や補助金を受ける方法  など

【無料】起業相談会を実施しています。起業相談会申し込みはこちらから。

怪しい起業・開業セミナーの5つ特徴

以下の特徴が含まれている起業・開業セミナーは怪しいので避ける方かいいです。

・精神論のみを語るセミナー
・「儲かる」「稼げる」とうたっているセミナー
・主催者や講師が怪しいセミナー
・材を売ることが目的のセミナー
・誇大広告(確実・絶対など)をだしている

では、それぞれの特徴について説明していきます。

精神論のみを語るセミナー

起業家・開業者として成功するために必要な心構えや精神論を学ぶことも大切ですが、まず学ばなくてはいけないのは、起業・開業準備、法人の設立の方法、資金調達や融資を受ける方法、販路拡大方法など実際に必要な事項です。そして、大体の起業家・開業者は地道な努力を重ねて事業を軌道に乗せて拡大させていっています。

精神論を前面に出した起業・開業セミナーではこうした起業に役立つ実際的な知識を学ぶことができないことが多いので避けるほうが良いでしょう。

「儲かる」「稼げる」とうたっているセミナー

儲かるとうたっている起業・開業セミナーも怪しいと判断すべきです。もし自分自身がビジネスで実際に稼いでいるとしたら誰にも教えたくないはずです。教えてしまって競合が出てきたら稼げなくなってしまいます。

ちなみにサラリーマンの年収で1,000万の人は全体の4~5%程度です。起業・開業したら必ず年収1,000万になれる事はありません。そんなに簡単に稼ぐことは通常であればできないのです。

主催者や講師が怪しいセミナー

セミナーの主催者や講師として、起業家として優れた実績を残してきた人、様々な場所での経験、資金調達に詳しい金融機関、上場会社に出資している投資家、商工会議所、自治体などの担当者が選ばれているのであればある程度有益な情報を得られるので安心して参加できます。しかし、実績がなく、専門家としての経験がない講師を信用してしまうなら、悪質セミナーに騙される場合があります。しっかりと主催者や講師をリサーチしてからセミナーを選ぶべきです。

リサーチ方法として、講師の人柄や発信内容について把握することです。とは言っても実際に起業セミナーに参加しないとわからないこともあると思いますが、ネットやSNSである程度把握することは可能です。例えば、セミナー講師のホームページを通して、過去の参加者からの評判やレビューを参考にしたり、SNSの投稿などを見ることによって発信内容の具体性や信頼性を判断することができます。哲学的や考え方の持論、活動内容の報告等だけの情報が多い場合にはお金稼ぎだけを目的としたセミナーであることが多いため、注意が必要です。

商材を売ることが目的のセミナー

起業セミナーの参加費を無料にし、セミナーに大勢の会員を集めて、「成功するための秘訣」が知りたければこの商材を購入してくださいと、しつこく営業をしてくるセミナーがあります。また無料セミナーで人を集めた後、起業塾に参加すれば成功するための秘訣を学ぶことができ、カリスマ講師の持つ人脈を利用し自分も成功できるといったうたい文句で高額な起業塾への参加を勧めてくるセミナーもあります。こうしたセミナーは商材を売りつけること、高額の入塾費を集めることを目的としたものが多いので注意が必要です。

見極め方法として、商材を売り込むために一般的に強引な言い方をします。簡単とか、誰でも、絶対、楽になどという言葉を使います。絶対に、簡単なことはありませんし、誰でもできることはありません。絶対はありませんし、楽ということもありません。起業はそれほどに難しいことであり、泥臭いことなのです。

誇大広告(確実・絶対など)をだしている

「絶対に儲かる」「確実に業績が上向きになる」などの言葉がでてきたら、用心してください。普通の言葉のように思いますが、市場環境も変化するなかで「確実に」とは誰もいえないのです。

さらに効果を断定する文言は「景品表示法」の誇大広告に当たり違法になります。セミナーや案内で「確実」「絶対」という言葉を使うのも、怪しい起業セミナーの特徴のひとつです。

怪しくない起業セミナーに参加するためのチェックポイント

主催者と運営会社の経歴をネットでチェックを必ず行う

有意義な起業セミナー体験を目指すなら、起業セミナー主催者や運営会社を一度チェックすることです。今は知恵袋などでも口コミもみられますし、嫌な思いをした人は必ず自分のブログなどで書き込みをしているので悪い噂を見つけることも簡単です。

自治体・中小企業庁など公的機関の起業セミナーも視野に入れる

起業セミナーは民間業者だけでなく、公的機関も参戦しています。公的機関なので、「人生が変わる!」などの洗脳的内容はありませんし、中身も非常に地に足がついた内容です。

その代わり、「東京都の起業セミナーに参加して損をした!」「中小企業庁のセミナーに参加しなきゃよかった!」と立腹する方もなかなかいらっしゃりません。

インターネット検索の「広告」は起業セミナー主催者がお金を払い広告している

Google検索などで上位に表示されるから安心な起業セミナーだろう、と考える方もいらっしゃいます。しかし、ページ上位の広告欄であれば、お金を払ってリスティング広告をかければどんなサイトでも上位に表示することは可能です。

まとめ

セミナー開催者もビジネスでやってます。盗めるところだけ盗んで、流されないようにしっかりと自分を持って、自分の目的にあったセミナーを探して参加しましょう。

より詳しい情報や起業・開業に役立つ情報は「起業のミカタ(小冊子)」を無料で贈呈していますので、合わせてお読みください。

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