静岡県事業承継・引継ぎ支援センターは、独立・開業支援のアントレ(東京都港区)の子会社、アントレプラスとの連携を強化し、中小企業庁が推進する「オープンネーム事業承継」案件の取り扱いを増加させるとともに、静岡県後継者人材バンク登録の手続きを簡素化し、書類選考のみで登録できるように変更した。これにより事業と後継者人材とのマッチングが加速することが期待される。
事業承継のマッチングでは、実際に面談が実現するまでは譲渡側の企業名を伏せることが一般的だが、匿名では企業や事業の魅力が伝わりづらいという難点があった。これに対して中企庁が推奨するオープンネーム型は、企業名を公開して後継者人材を募集するもの。静岡県事業承継・引継ぎ支援センターとアントレプラスは2021年10月に業務連携し、オープンネーム案件の取り扱いを始めていたが、今回、取り扱いを強化することとした。
また、静岡県事業承継・引継ぎ支援センターが運営する後継者人材バンクの登録については、「面談や説明会への参加」を経て「書類選考」という従来の過程を、「書類選考」のみへと簡素化した。
さらに1月26日には、静岡県事業承継・引継ぎ支援センターとアントレプラス共催でオンラインイベントを開催し、オープンネーム型事業承継に関する情報を紹介する。参加無料。