経済産業省・中小企業庁は、中小企業の成長を応援する5つの報告書とガイドラインを公表した。コロナ禍からの回復や人口減少、DXなど構造的な変化が進む中で、日本が更なる成長を実現するには、中小企業の成長が重要と指摘、伴走支援の強化など実現のための施策を提示した。
5つの報告書・ガイドラインは、「中小企業の成長経営の実現に向けた研究会 中間報告書」、「中小企業のイノベーションの在り方に関する有識者検討会 中間とりまとめ報告書」、「中小企業・小規模事業者人材活用ガイドライン」、「中小エクイティ・ファイナンス活用に向けたガバナンス・ガイダンス」、「経営力再構築伴走支援ガイドライン」。
中小企業の成長経営の実現に向けた研究会 中間報告書は、売上高100億円以上などの中堅企業クラスに成長する中小企業に着目し、実際の成長企業の事例等から、中小企業の飛躍的成長のパターンを整理した。そのうえで、経営者が差別化された価値を創出するための伴走支援の強化や成長意欲を共有する経営者同士のネットワーキングの促進、事業承継などを通じた新たな人材の参入や経営革新の促進の必要性を指摘した。