経済産業省は、事業再構築補助金の第11回公募を始めた。新市場への進出や事業・業種転換、事業再編などを通じて規模の拡大を目指す中小企業のチャレンジを支援する。応募の締め切りは10月6日。申請の受け付け開始日は調整中。今回は「サプライチェーン強靱化枠」の公募は行われない。
申請の必須要件として「事業計画について認定経営革新等支援機関や金融機関の確認を受ける」「補助事業終了後3~5年で付加価値額の年率平均3~5%(申請枠により異なる)以上増加、または、従業員1人当たり付加価値額の年率平均3~5%(同)以上増加の達成する」ことを求めている。
サプライチェーン強靭化枠を除き、7類型あり、成長分野に向けた大胆な事業再構築に取り組む事業者を支援する「成長枠」は、従業員20人以下の事業者で補助上限額が2000万円、21~50人の事業者で4000万円、51~100人の事業者で5000万円、101人以上で7000万円となっている。必須要件に加え、「成長分野への新たな取り組みが10年間で市場規模10%以上拡大する業種・業態であること」「事業終了後3~5年で給与支給総額を年率平均2%以上増加させること」といった追加要件がある。
「グリーン成長枠」は、研究開発や技術開発・人材育成を実施しながら、グリーン成長戦略「実行計画」14分野の課題の解決に取り組む事業者を支援する。要件を緩和した「エントリー」では、補助上限額が中小企業で従業員数に応じて4000~8000万円、中堅企業が1億円。「スタンダード」は中小企業が1億円、中堅企業が1億5000万円。
成長枠・グリーン成長枠では、大胆な賃金の引き上げを行う場合、補助率が引き上げや補助金の上乗せ支援を受けることができる。
また、国内市場の縮小といった産業構造の変化で事業再構築が強く求められる業種・業態の事業者への支援する「産業構造転換枠」では、従業員数に応じて2000万~7000万円を補助する。廃業を伴う場合は最大2000万円が上乗せされる。