一般社団法人日本サブスクリプションビジネス振興会は、年に一度『お得』『お悩み解決』『便利』の3要素をもとに、レベルの高いサブスク事業を表彰する「日本サブスクリプションビジネス大賞」を選定しており、その表彰式が今年は12月8日(水)におこなわれました。『日本サブスクリプションビジネス大賞』はサブスクリプションのビジネスモデルを実際に運営されているサービスを応募頂く公募型の大賞です。サブスクリプション型のサービスを振興するとともに新たなサブスクリプションサービス創出のきっかけづくりのため、2019年に創設されました。
グランプリに選ばれたのは、サービス内で獲得できる「HafHコイン」を使って宿泊できる「旅のサブスク」サービス「HafH(ハフ)」。目的だけでなく「住む」「働く」「日頃の気分転換」など新しい旅のスタイルを提供しており、2021年11月末現在で、36の国と地域、569都市の1010拠点を定額で利用可能となっています。また、ホテルなど宿泊施設の定額化と交通事業者との提携により、旅をより簡単で便利なものとし、移動の自由化を通じた新たなライフスタイルを提案しています。
消費者向け部門でゴールド賞に選ばれたのは、通勤や通学、子供の送り迎えなど、個人を対象にした電動アシスト自転車のサブスクリプションサービス「NORUDE。シルバー賞に選ばれたのは、コミュニケーションサービス「LINE」で医療相談や医薬品購入・服薬フォローなどを一気通貫で提供するオンライン薬局「YOJO」。ブロンズ賞に選ばれたのは、オンライン上のカウンセリングにより、髪の状態や好みに合ったパーソナライズ提案するパーソナライズヘアケア「MEDULLA」。
特別賞は、日本各地で運営する家に定額で住めるサービス「ADDress」、オーダーメイドパンプスサービス「AYAME」、香水やルームフレグランスなどが試せる香りの定期便「カラリア」、コンサート行き放題の「コンパス」、フラワーデリバリーサービス「HitoHanaのお花の定期便の5社でした。
企業向け部門のゴールド賞に選ばれたのは、デジタルヘルス・医療に特化した世界初のVRサブスクリプションサービス「JOLLYGOOD+」。シルバー賞に選ばれたのは、全国の決裁者約5000名が登録する審査制決裁者マッチングプラットフォーム「チラCEO」。ブロンズ賞に選ばれたのは、車販店、整備工場、レンタカー、ガソリンスタンドなど、各業態に応じた販促ポップが作れる車販向け集客支援システム「エアプラ」。
特別賞は、アパレル業界向けの販売管理/在庫管理クラウドシステム「One'sCloset」、ヘルプデスク機能を中心としたサービスマネジメントプラットフォーム「LMIS」、高い居住性・換気性能・防音性能を備えた個室型のブースサービス「TELECUBE」、お金のプロとチャットで無料相談できるオンラインマッチングプラットフォーム「お金の健康診断」、アシスタントチームが業務をサポート・代行するオンラインアウトソーシングサービス「HELP YOUの5社でした。
また、スポンサー賞(テモナ賞)として、全国のパン屋から焼き立ての状態で冷凍したパンが届く、個人向けサブスクリプションサービス「パンスク」が選ばれています。
近年急速に普及が進むサブスク形式のサービス。いまやさまざまなサービスに応用されるビジネスモデルとなっています。
自社のビジネスにおける集客が課題となっている企業においては、もしかすると、サブスク化して初期費用を引き下げることが、顧客獲得につながるかもしれません。今回表彰されたビジネスモデルも参考に、自社サービスのサブスク化を検討してみてはいかがでしょうか。