当記事では、イラストレーターとして独立するにあたり、手続きや開業タイプなどをお知らせしていきます。
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目次
イラストレーターになる為には
プロとしてイラストレーターの仕事をする場合には、才能があれば独学でスキルを身に付けてプロとして仕事を受けていくこともできますが、一般的には、美術系の大学や専門学校で学んだ後、デザイン会社や広告代理店、映像制作会社、またはゲーム制作会社に就職し、商業デザインの仕事などを歴任した後、フリーのイラストレーターとして独立するケースが多いです。
イラストレーターの仕事とは?
デザイン力や発想力を活かして、ロゴマークや看板・標識などのデザインまで幅広く手掛けるケースもあります。また、IT技術も修得できれば、ウェブやデジタルコンテンツのデザインといったマルチメディアデザインの領域に入っていくこともできます。
イラストレーターの顧客は、PR活動を行うすべての企業・自治体、コンテンツ制作作業の多い広告会社やゲーム制作会社などが主となります。企業からの受注を得るには、デザイン関連の展示会やコンペティション、企業とデザイナーを結び付けるためのマッチングイベントに参加したり、デザイナーやイラストレーターを企業などに紹介する比較サイトに登録したりするとよいでしょう。
また、国の機関や自治体においても、「ポスターの図案制作」などといった業務が定期的に発生し、その都度、委託先事業者が公募されています。このため、入札参加資格を取得して、自治体のサイトなどで入札情報(調達情報)もチェックしておくとよいです。
著作権には注意を!
イラストレーターの描く絵画の著作権は、原則としてイラストレーター側にあるとされるが、著名なイラストレーターでない限り、企業側が制作依頼した場合、著作権の譲渡や著作者人格権を主張しない契約を結ぶケースも多いです。広告代理店などの下請けでやる場合であっても、著作権や著作者人格権、使用権などの権利関係については、後々のトラブルを回避するために契約書を作成すること望ましいです。
イラストレーター開業タイプ
個人事業主としての独立
自ら組織に属さず、個人事業主として開業するケースである。当然ながら、制作以外の営業、経理業務などもすべて自分自身でしなければなりません。
制作会社の設立
会社として設立し、会社内に複数のイラストレーターを雇用し、大量な受注にも対応できる体制をもつケースです。
デザイン契約の際には、完成物が納品された後に代金が一括で支払われるのが一般的です。ゲームのキャラクター制作などの場合は、開発会社のプロジェクトに合わせイラスト制作期間が長期に及ぶケースもあり得るため、資金繰りには注意を払う必要があります。
イラストレーターの資格や手続き
イラストレーターになる為には、資格など入りませんが、「アドビ認定エキスパート」「CGクリエイター検定」「Illustratorクリエイター能力認定試験」「Photoshopクリエイター能力認定試験」などのイラストレーターの仕事に有利になる資格があります。
個人事業主としてイラストレーターになる場合、一般的な手続きとして、個人事業の場合、個人事業の開廃業等届出書、所得税の棚卸資産の評価方法・減価償却資産償却方法の届出書、青色申告承認申請書等を納税地の所轄税務署へ提出します。また、個人事業開始申告書は事業所所在地の都道府県税事務所へ。詳しくは、最寄りの管轄行政に問い合わせが必要です。
法人として会社を設立する場合、定款作成、会社登記をし、法人設立届出書、青色申告の承認申請書、給与支払事務所等の開設届出書、源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書、法人設立届出書(地方税)などを提出します。
ただイラストが描けるというだけではいけない!?
今後、イラストレーターとして生業にしていく為には、ただイラストが描けるというだけでは先細りしてしまいます。
プロのイラストレーターという経営者にもなるので、クライアントが伝えたい情報と求める事を、いかに自分のイラストを使って社会に貢献できるかを企画・提案できる人が、独立してもやっていけます。
まとめ
イラストレーターになりたいという人は星の数ほどいます。その中で光り輝くプロのイラストレーターになるには、学歴でもなく、上手い下手でもありません。デザインのセンスと顧客対応をしっかりできることが求められますので、まずは企業に入って学ぶ事をお勧めします。