写真販売は誰にでもできる副業ですが、やはり稼ぎを多くするためにはコツや写真販売におすすめなストックフォトサイトがあります。
今回は、副業検討者向けに、写真販売で売り上げを上げるコツやおススメのストックフォトサイトをご紹介していきます。
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目次
ストックフォトサイトとは?
ストックフォトサイトとは、アマチュアのカメラマンが撮影した写真を投稿し、委託販売することで報酬を得られるツールの事です。
「写真販売をしたい」「写真販売で稼ぎたい」と思ったときに気軽に利用できるため、本業の合間の副業として利用している方が多く見られます。ストックフォトサイトで自分が投稿した写真が売れると、あらかじめ設定しておいた販売価格から販売手数料を差し引いた額を受け取ることが可能です。販売価格は、サイトごとに定められた報酬率や写真のサイズ、購入者の契約方法などによって異なります。
ちなみにストックフォトとは、頻繁に使用されるであろうシチュエーションで予め用意された写真素材もしくは、写真を含むそのほかマルチメディア素材のことです。
ストックフォトサイトを活用して写真販売を始める手順
ここからは、ストックフォトサイトを活用して写真販売を始める手順をご紹介していきます。
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・①ストックフォトサイトに登録をする
・②写真販売に関する法的知識や登録できる写真の条件などを確認する
・③写真を撮影する
・④撮影した写真をストックフォトサイトにアップロードする
・⑤アップロードした写真がストックフォトサイトに審査される
・⑥審査に通過すると、ストックフォトサイト上に掲載される
・⑦ストックフォトサイト上に登録した写真が購入されるorダウンロードされると登録しておいたメールアドレスにメールが届く
・⑧定められた課金可能額を超えると、指定しておいた口座に報酬が振り込まれる
法的知識や販売できる写真の形式やサイズ、フォント、ピクセル数、クオリティなどをきちんと確認し、利用するサイトの規定に合った写真を投稿するように注意しましょう。特に、人物写真は著作権や肖像権の提出を求められるケースも多いため、事前にルールをチェックしておくことが求められます。
写真販売の副業におススメなサービス5選
次に、写真販売の副業におススメなサービスを5つご紹介します。
PIXTA
日本トップクラスのストックフォトサービスです。日本企業のサービスであるため、海外サービスにありがちなサイトや管理画面の使いにくさがなく、利用しやすいと評判があります。
ランクアップ制度など、クリエイターの収益増に配慮のある運営会社で、ストックフォトを始めるにはおすすめのサービスです。
スナップマート
スナップマートは、写真販売初心者に大変人気が高いストックフォトサイトです。他のサイトに比べると日常的な素朴な写真が多く、スマホで撮影した写真をアプリで出品できる気軽さが注目を集めています。インスタ映えするような写真が売れるという特長があり、写真コンテストなどもあります。
Adobe Stock
世界的に有名な画像処理ソフト「Photoshop」「Illustrator」を手掛けるAdobe社が運営するストックフォトサイトです。規模が大きく会社の知名度も高いため、世界的に信頼性が高いサイトを利用したい方にはもってこいのサイトです。
photo AC
無料で写真をダウンロードすることが可能なwebサイトです。日本企業が手掛けていることから、サイトの使いやすさや管理のしやすさには定評があります。1ダウンロード当たりの報酬は低めですが、ダウンロード数が増えやすいため、収益が見込めます。ダウンロードするには無料会員の他に、有料のプレミアム会員もあります。
フォトライブラリー
日本企業が運営する国内大手のストックフォトサイトです。業界では珍しく、自分で自由に販売価格を設定できるサイトとして注目を集めています。また、日本企業ならではのきめ細かなサービスやフォローが受けられるため、写真販売初心者の方も安心して利用できるでしょう。
写真販売の副業で稼ぐコツとは?
写真販売は誰にでもできる副業ですが、やはり稼ぎを多くするためにはコツがあります。
写真の基本を身につける
ストックフォトで販売する写真には、芸術的センスが求められることはありません。ですが、露出や構図など最低限の基本ができていないと魅力的な写真を撮ることは難しいです。基本を学ぶには何も教本などを買う必要はなく、ストックフォトなどで自分が良いなと思う写真をよく見て、その写真から各要素を取り入れれば良いだけです。
露出は明るめのほうがよく売れます。構図はケースバイケースですが、背景画像として使う場合にテキストが入る場所などを考えるようにしましょう。どちらも撮影後に画像ソフトで加工が可能ですが、撮影時にこれらの要素もよく考えるようにして撮ることが上達につながります。
需要のある写真を撮る
どんなにきれいで素晴らしい写真でも、ストックフォトではそれを使用したい人がいなければダウンロードされることはありません。ストックフォトでは販売者のセンスが試されますが、芸術作品の展覧会ではないのです。
需要のある写真こそがダウンロード回数を増やし続けます。自分が雑誌やブログの製作者になったつもりでどんな需要があるのかを考え抜いてください。購入者は写真を探すときに言葉で検索します。つまり、写真につけるタグが非常に重要なのです。その写真を見た人に「これを探してた!」と言ってもらうためには、一言二言できっちりと言い表せる主題が投稿写真には必要でしょう。
ライバルの少ない写真を撮る
ライバルの少ない写真、例えば人物写真などは難易度が高い為、ライバルが少なく為、稼ぐにはもってこいの写真になります。その他、旅行が趣味の人で誰も行かない秘境の写真などは、ライバルは少なく需要がある写真なのですから購入回数の多い写真になるでしょう。
数多く投稿する
需要のある写真を推測して投稿しても、結局はどの写真が売れるかは実際に売ってみないとわかりません。ストックフォトでの写真販売では「写真全体の1割ほどの写真が大部分の売り上げを稼ぐ」というような比率の人が多いです。まず最初は写真の数を増やす。そうすれば自然に収益も上がって売れる写真の感覚もつかめるでしょう。
効果的なタグを付ける
いくら需要と供給を見極めた魅力的な写真を投稿しても、検索機能によってヒットしなければ意味がありません。自分の写真をたくさんの人に見つけてもらえるように、効果的なタグを付けましょう。基本的には、1枚の写真に対して10個以上のタグを付けます。同じ意味の言葉でも別の漢字があればすべて登録することをおススメします。
著作権と肖像権には注意を!
ストックフォトサイトで稼ぐうえで、最も気を付けなければならないのが、この著作権と肖像権についてです。これらを無視し画像などのコンテンツを登録していたとなれば、最悪賠償請求などの裁判沙汰にもなり兼ねません。
たとえばアート作品などを無断で使用したり、それを撮影し販売してしまった場合では、当然法的に問題となるでしょう。それだけでなく、誰かが所有する不動産などが販売用写真で写っていた場合、もし所有者から訴えられれば裁判沙汰となってしまうケースもあります。人物画像の際は、モデルへの同意を得るようにし、建物などについて所有者に同意を得るようにするといいでしょう。
このような注意事項や書類などについては、ストックフォトサイトでフォーマットが公開されていることもありますので、事前に確認しておくようにしてください。
副業する場合の注意点
本業の会社に副業が発覚してしまう原因は「住民税」です。住民税は前年の所得をもとに税額が計算され、サラリーマンであれば通常給与から天引き(特別徴収)され、会社が代わりに納税しています。副業で得た所得(収入から経費を引いた利益)をそのまま申告した場合、本業の給与所得と副業による所得が合算され、その金額をもとに計算された住民税額が本業の会社に通知されます。副業の所得分だけ住民税が多くなって会社に発覚してしまうのです。
但し、これは副業にかかる住民税を自分で納付することで防げます。確定申告書や住民税申告書には住民税の納付方法を指定する欄があり、ここで「自分で納付(普通徴収)」を選択すればOK。副業の所得にかかる住民税は直接本人に請求され、会社には通知されません。
しかし、住民税の納付方法を選択できるのは「給与所得以外」の所得についてのみです。アルバイトなど会社に雇用されて得た給与所得は、本業の給与収入と分けて住民税を納付することができません。その場合には市区町村の税務課に直接かけあうことで、副業の給与所得にかかる住民税を直接納付できる可能性はあります。ただし自治体ごとに対応は異なるため、確実にできるとはいえません。
まとめ
今回は、副業検討者向けに、写真販売で売り上げを上げるコツやおススメのストックフォトサイトをご紹介してきました。ストックフォトサイトを使用しての写真販売は、あまり自分の時間を使うことなく収益を出すことができますので、副業を検討している人は是非検討してみて下さい。