「起業したいけどアイデアがない」とお悩みの方は多いです。実際、起業できない理由で「起業アイデアが思い浮かばないから」という声が多いです。起業するにはある程度お金がかかりますし、覚悟がいります。出来れば低コスト・低リスクで実現しやすい事業で起業したい所です。
そこで今回は、起業アイデアの狙いどころや低コスト/低リスクを実現しやすい起業アイデア7選をご紹介していきます。
目次
そもそも起業とは?
起業とは「新しく事業を興すこと」です。個人事業主や株式会社などの事業形態は関係ありません。
最近では、ベンチャービジネスやスタートアップ企業など、起業する若者が増えているイメージがあります。ただし、起業してすぐに安定収入が得られる人は稀です。クライアントを得るためのまめな営業活動や、事業がたとえ失敗したとしても経済的には困らないよう、転ばぬ先の杖を用意するのも起業をする上では大切になってきます。
アイデアを見つける為の基本的な視点
起業のアイデアは、「自分のニーズ」と「社会のニーズ」の2つの視点で考えると、ビジネスとして成り立つアイデアを発想しやすくなります。起業は、趣味ではなくビジネスです。自身のやりたいことだとしても、世の中の人々が「欲しい!使ってみたい!」と思う製品や商品、サービスでなければ、利益を生み出し事業を継続することができません。アイデアを思いついた時、「自分のニーズ」と「社会のニーズ」がどちらも満たされているか、自身に問いかけてみてください。
(参考記事)起業のアイデアを見つける11個の方法をご紹介
アイデアを探す際に失敗するパターンとは?
アイデアを探している人は数多くいるはずなのに、本当に起業できる人、そこから成功できる人の数が限られてしまうのはなぜでしょうか。それはアイデア探しの段階で、陥りやすい失敗ポイントにはまってしまう人が多いことも一因になります。
<陥りやすい失敗ポイント>
・ネットで調べる起業アイデアをそのまま使おうとしてしまう
・調べた量が多すぎて何を選んだらよいのかわからなくなる
・アイデアにこだわり、自分がやり続けたいと思えないものを選んでしまう
・アイデアにこだわり、成功するかという視点が欠けている
・アイデアの新しさに目が行き、顧客のニーズがあるかを二の次にしてしまう
アイデアそのものが新しい、斬新であったとしても、それを求める人がいなければ意味がないです。また、その事業を動かす経営者である自分自身が、困難であってもずっと続けられる熱意をもって取り組めるものでなければなりません。アイデア出しに固執するあまり、上記のパターンにはまっていないかぜひチェックしてみてください。
起業アイデアの狙いどころとは?
起業アイデアを考える前に、まずは「どのターゲットや市場を狙うのか?」を明確にしなければならない。最初に方向性を定めておくと、全体のプランやビジネスモデルにもブレが生じにくくなるので、主な狙いどころを確認していこう。
現時点で競合の少ない分野
最初に意識しておきたい狙いどころは、「競合の少ない分野」だ。競合が少なければ多くのシェアを獲得できるため、自然とビジネスとしての安定感が高まる。
近年の例としては、シェアビジネスや仮想通貨(暗号資産)、サブスクリプションビジネスなどが挙げられるだろう。ただし、現代は起業や市場参入のスピードが速いので、競合が増えているペースも確認しておく必要がある。
参入しづらいニッチな分野
競合をできるだけ減らす手段としては、「ニッチな分野」への参入も検討したい。特にビジネスとして成熟していない業界を選べば、経営資源が少なくても市場を独占できる可能性がある。
ただし、いくらニッチな分野を選んでも、そもそも需要がなければビジネスは成り立たない。前例が少ないということは、事業に失敗するリスクが高いことを意味するため、より質の高いビジネスモデルを用意する必要があるだろう。
すでに海外で流行している分野
起業アイデアがなかなか浮かばない場合は、海外で流行している分野に目を向けてみてほしい。特に先進国で成功を収めているビジネスは、日本に持ち込んでも成功する可能性があると考えられる。
ただし、海外ビジネスの模倣は資金があれば行えるので、短期間で競合が急増するリスクもある。先行者しか利益を得られないケースも珍しくないため、海外ビジネスに目をつけるのであれば、とにかく早く行動に起こすことが重要だ。
低コスト/低リスクを実現しやすい起業アイデア7選
自分にぴったりな起業アイデアを見極めるには、実在する起業アイデアに目を通すことも重要です。そこで以下では、低コストや低リスクを実現しやすい起業アイデアを7個まとめました。
すでにビジネスモデルを思いついている方も、何かしらのヒントを得られる可能性がありますので、チェックしてみてください。
① インターネット通販
低コストでの起業を目指している方は、インターネットの活用を考えてみましょう。なかでも、オンライン上に店舗を構えるネット通販は、物件取得費や設備費を抑えるビジネスとして人気を集めています。
また、ネット通販ビジネスは受注してから商品を用意することになるので、大量の在庫を抱えるリスクもありません。初期費用や経営リスクを抑えやすいことから、起業しやすい業種になります。
② 移動販売
飲食店経営に興味をもっている方には、移動販売形式での起業がおすすめです。起業前から顧客のニーズを明確につかむことは難しいため、店舗を構えるのは事業が軌道に乗ってからでも遅くはありません。
また、キッチンカーなどで頻繁にエリアを変えながら販売すると、高い宣伝効果も期待できます。顧客のニーズをつかみ、かつ認知度をある程度高めてから店舗を構えれば、より軌道に乗った状態で飲食店を始められるでしょう。
③ 各種スクールビジネス
料理教室やヨガ教室などのスクールビジネスは、スキルとスペースさえあればすぐにでも始められます。レンタルスペースを活用すれば物件を取得する必要がありませんし、小規模なスクールは自宅でも開講できるでしょう。また、プログラミングなどの知識を教えるスクールであれば、オンライン上でスクールを開講できます。
④ 家事代行・ハウスクリーニング
普段から自宅で過ごすことが好きな方は、家事代行やハウスクリーニングが適している可能性があります。多少のスキルや機材に関する知識は必要になるものの、家事代行・ハウスクリーニングは誰でも手軽に始められるビジネスです。
テレワークが推進されている日本では、将来的にこれらのサービスの需要が伸びるかもしれません。また、実務で習得したスキルを日常生活に活かせる点も、家事代行・ハウスクリーニングの魅力と言えるでしょう。
⑤ オンライン型のコンサルタント
オンライン型のコンサルタントも、インターネットをうまく活用したビジネスです。専門的な知識は必要になるものの、広い物件や設備がなくても起業できるため、オンライン型のコンサルタントは低コスト・低リスクで始められます。ただし、コンサルタントはジャンルによって需要が大きく変わるので、「何を専門にするか?」は慎重に検討しなければなりません。
⑥ アプリ開発などのITビジネス
優れたIT技術をもっている方には、アプリ開発などのITビジネスがおすすめです。現代社会においてITビジネスは多方面から需要があるため、短期間で会社を急成長させた経営者も少なくありません。また、Web開発やメディア事業、情報通信事業など、幅広いビジネスが存在する点もIT分野の大きな魅力。新たなビジネスが誕生することも十分に考えられるので、ITは将来性が明るい分野と言えるでしょう。
⑦ 買取販売ビジネス
シンプルなビジネスを希望している方は、買取販売ビジネスを検討してみましょう。ブランド物や貴金属をはじめ、書籍やインテリア、スマートフォンなど、買取販売にもさまざまな種類のビジネスが存在します。安くて高品質な製品が求められる現代において、「コストパフォーマンスが高ければ中古でも良い」と考える消費者は少なくありません。ただし、中古品の需要や価値は時代とともに変わるので、買取販売ビジネスでは継続的な情報収集や市場調査が必要になります。
まとめ
起業アイデアのヒントはさまざまなところに転がっているため、優れたアイデアを生み出したい方は、普段からしっかりとアンテナを張ることが大切です。時には国外に目を向けることで、思わぬビジネスチャンスを見つけることができることあるでしょう。
ただし、どんなに考えてもアイデアが浮かばないケースは決して珍しくないので、無理をして斬新なアイデアを考える必要はありません。最終的には、困難であってもずっと続けられる熱意をもって取り組めるものを選ぶようにしましょう。