当記事では、コインランドリーでの開業について解説していきます。
※この記事を書いている起業のミカタを運営している株式会社ベクターホールディングスが発行している「起業のミカタ(小冊子)」では、更に詳しい情報を解説しています。無料でお送りしていますので、是非取り寄せをしてみて下さい。
コインランドリー経営の魅力とは?
コインランドリー経営の魅力は、なんといっても将来性の高さです。その最大の理由は、核家族化と女性の社会進出にあると言われています。
核家族化が進むことで、一人暮らしをはじめる人や実家を出て独立する人が増えますし、女性の社会進出率が高くなれば、家事負担を減らすためにコインランドリーの利用者が増えていくことが想像できます。核家族化と女性の社会進出は、今後も益々増え続けると言われているので、コンランドリー事業の将来性を見込み、新たにコインランドリー事業をはじめる人が増え続けているというのが現状です。
必要な手続き
コインランドリーはクリーニング業法の規制対象ではないため誰でも開業できますが、「コインオペレーションクリーニング営業施設」として各自治体の保健所に申請し「検査済証」の取得を求める自治体があるので、出店予定地の最寄りとなる保健所に確認する必要があります。
開業タイプ
自己独立型
設置する機材選びから開業後の維持管理まで、すべて自分でやっていくタイプの経営方法です。出店場所やランドリー機器の選定などに手間を要するものの、高収益が期待できます。
FC(フランチャイズ)型
コインランドリー運営会社のフランチャイズに加盟して運営するタイプの経営方法です。自己独立型に比べ開業準備は比較的容易ですが、FC本部の選定がポイントになります。
地域密着型の業者もあれば、日本全国に事業展開しているような大手業者もあるので、どの業者と契約するかによってフランチャイズ契約の内容が異なってきます。事業説明会など、多くの業者から話を聞いて、自分の考えや予算にマッチしそうな業者を見つける必要があります。フランチャイズには、売り上げの何%を毎月支払う業者もあれば、一定金額の加盟料を支払うタイプの業者もあります。
最近は、機器のリース契約をすることで、月々の加盟料(ロイヤリティ)を支払わなくても良いという、フランチャイズ契約をしている業者もあります。
コインランドリーの開業費用
コインランドリー開業にかかる費用は、最初の初期投資が高くなります。洗濯機や乾燥機本体の費用に設置代、防犯カメラやコインランドリー用に店舗を改装する費用が掛かる可能性もでてくるでしょう。
コインランドリー開業にかかる初期費用の平均は、約2,000万円とされています。洗濯機などの機材だけで約1,000万円程度かかるようです。店舗となる建物を新築するかによっても変わります。店舗の建設費はものによりますが、約500万円から1,000万円ほどかかるそうです。改築の場合には、費用をもっと抑えることができるでしょう。
但し、一度設置してしまえば洗濯機など限られたものの維持管理ですむので、ランニングコストが安くなる傾向があります。人を多く雇わなくていいのも安くなる要因です。賃貸の場合には家賃がかかります。約10万円以上であることが多いようです。水道光熱費は、利用客に応じて上がります。こちらも10数万円かかるでしょう。掃除の費用や洗剤の費用などの雑費で約2万円。オーナーが管理せずに清掃や管理の人を雇う場合は、約3万円程度かかるでしょう。合計すると1か月で30万円前後の費用がかかる計算になります。自分の土地を持っている方は賃料を考えずにすむため、ランニングコストが安くなります。その分、費用の回収も早くなるでしょう。
まとめ
コインランドリー事業は今後も成長し続ける見込みが高いと言われており、今もなお店舗は増え続けています。収益性も高く、安定して稼ぐことができる事業であることは間違いありませんが、それはあくまでも立地等の条件が揃っている地域で経営した場合の話です。市場調査でニーズを見誤ると、売り上げが伸びず、痛手を負うリスクがある事業だということも理解しておきましょう。