飲食店開業者必見!導入を検討したい『自動釣銭機』について解説

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今までの飲食店などの店舗では、顧客とのお金のやり取りにおいて、キャッシュドロアを使って手渡しで行うのが一般的でした。しかし、最近では色々な所で自動釣銭機を見かけるようになりました。大型スーパーでは導入していることが当たり前になってきましたし、コンビニエンスストアでも見かけることが多くなりました。

急速に広がる背景には、それだけメリットが多いことがあげられます。この流れは遠くない将来に飲食店にも導入が広がることを示唆しています。実際に、すでに導入している飲食店もあります。

今回は、飲食店が自動釣銭機を導入することのメリットデメリットをお知らせします。

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自動釣銭機(じどうつりせんき)とは?

自動釣銭機は、その文字が示すように、「自動で釣銭を用意するもの」です。POSレジと連携し、請求額を確定した後、自動釣銭機に現金を投入すれば、自動的に釣銭を計算してピッタリの額を吐き出します。また、クレジットカード決済ができるシステムが付随しているものも多くあります。

自動釣銭機の種類

前述でもお知らせしましたが、自動釣銭機を導入する場合、一般的に単独で使うことはなく、POSレジと連携させて使います。そのため、使用するメーカーの自動釣銭機がPOSレジに合うかをまず確かめなければなりません。

この自動釣銭機には、大きく分けて2つの種類があります。ひとつは、お客との金銭のやり取りは従来通り従業員が行い、預かった現金を従業員が釣銭機入れるタイプ。釣銭は従業員からお客に手渡すことになります。もうひとつは、POSレジへの入力は従業員が行い請求金額を明示した後、お客が自ら自動釣銭機にお金を投入し、釣銭を受け取るタイプのものです。

(参考記事)店舗で導入したい『POSレジ』とは?『おすすめのPOSレジ6選』をご紹介

自動釣銭機を導入するメリット

自動釣銭機は、確かに安価なものではありません。しかし、毎日のレジ締めで現金を数える時間や、手作業によるミスへの対応に割かれる人件費を丸ごと削減できるので、店舗の大小に関わらず、生産性の向上や比較的短期間で元を取る事は可能になってきます。

現金の計上ミスを低減

どんな店舗でも、現金の過不足は深刻な問題です。店舗数が多ければ多いほど現金の過不足が増えることで経営に大きなダメージを与えることにもなりかねません。その点、自動釣銭機であれば、お釣りを自動で計算して排出することで、現金の過不足が発生することがなくなって、損金がなくなり、非常に大きなメリットとなっています。

オペレーションの向上

自動釣銭機を導入することで、会計にかかる時間をスピードアップできます。店舗経営において、お客をどれだけ早く回転させるかが売上に直結します。とくに最近は、スピード対応が顧客満足に直結する傾向が強いといわれ、各社はいかにしてレジオペレーションをスムーズに行うかに力を入れています。そして、自動釣銭機は、そのニーズを満たすことができる存在ということです。

セキュリティも向上

釣銭を手動で出し入れするタイプのレジでは、少なからず不正の可能性が生じることも考えられます。その点入金することで清算が始まり、釣銭が自動で出るレジは不正の抑制にも効果的です。無理な操作を行えばセキュリティ機能が働きますので、店舗側の安全対策としても最適と言えるでしょう。

スタッフの教育が簡単

一連の作業を自動つり銭機が自動で行うため、難しい操作は不要です。スタッフがすぐに覚えられるので、教育コストの削減になります。

レジ締め時間を短縮

金額はもちろん金種や各数量も常に管理され、一目で確認できるので、レジ締め作業時に数える必要がなく、大きな時間短縮につながります。

外国人労働者への有効活用

最近では、労働力の確保のために外国人を雇用するケースが増えています。飲食店は、外国人留学生にとって働きやすい業種です。ところが、日本に来て日が浅い外国人労働者の場合、どうしても受領額の確認やおつりの選択に時間がかかってしまいますし、ミスの原因にもなります。

その点、自動釣銭機を導入すれば、金種の判断は不要となるため、スピーディでミスのない対応が可能です。これは、単に外国人労働者の精神的な負担を削減するだけでなく、トレーニングを行う側の負担や雇い主のリスクの回避にもつながります。

みはこちらから。

自動釣銭機を導入するデメリット

自動釣銭機の購入にお金がかかる

自動釣銭機を新規で購入するとなると数十万円かかり、特に新規開業店にとっては結構な投資になります。

機械の故障

入金処理を行った際にエラーが発生した場合、実際に預かった金額と機械側が認識した金額に差異が生じると、クレームの原因になりかねません。

貨幣の取り扱いによっては違算の可能性もある

また貨幣の中には認識できないものが混じることがあり、そういう貨幣を預かった場合、操作方法とその貨幣の取り扱いや保管が複雑で難しくなってしまいます。その為、対応を間違えたときには、違算になってしまうというデメリットがあります。

自動釣銭機の『レンタル』や『リース』も検討しましょう

自動釣銭機導入において、購入するとなると初期費用が高くなるので、なかなか踏み切れないこともあるでしょう。そこでおすすめしたいのが、レンタルやリースので自動釣銭機導入です。それぞれのメリット・デメリットをご紹介していきます。

レンタルのメリットデメリット

レジがないとどうしてもやっていけない場合は、開業直後で信用がまだ得られないとリースの審査が通りにくいのでレンタルがおすすめと言えます。

自動釣銭機をレンタルするメリットは、途中解約可能で、短期レンタルもできることです。将来的に自動釣銭機を購入する予定がある場合、購入前のつなぎとしても利用できます。また、レンタルでは店舗の資産にならないので、税金も発生せずコストをおさえた自動釣銭機導入が可能です。

デメリットとしては、リースで使用するよりも毎月の月額料金が高くなってしまう、希望する機種やモデルが選べない場合があるなどが挙げられます。導入したい機種が決まっている場合には、レンタルで利用できるかしっかり確認しましょう。

リースのメリットデメリット

自動釣銭機をリースで導入する場合は、途中解約ができず、長期的な利用が前提です。初期費用がかからず、レンタルよりも月額費用が少ないので、購入はしないが長期的に必要というときの導入方法に適しています。

ただし、リース利用には審査が必要になり、新規出店などでは審査に通らない可能性があります。必ずリースできるわけではないことは頭に入れておきましょう。

自動釣銭機は中古品の活用もある!?

自動釣銭機の新品製品を導入するには、かなりの費用がかかります。そして、リースやレンタル以外でも中古品購入という導入手段があります。

中古レジを専門に取り扱う業者では、国産メーカーのグローリー株式会社製やNEC製、東芝テック株式会社製に富士電機製と、主だった製品を取り揃えています。中には特定のメーカーだけを扱っている中古販売店もありますので、お目当ての機種やモデルがある場合はそういった店舗を選ぶのもおすすめです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?飲食店が自動釣銭機を導入する際のメリットやデメリットについて説明してきました。POSレジに自動釣銭機を導入することで、会計ミスの低減、処理スピードのアップ、不正防止といった良い効果があります。スーパーやコンビニで導入が進む中、同じようにアルバイトを多数使う業態である飲食店にはメリットは非常に多くあります。

新規購入する予算がない方は、中古品やリース・レンタルなどでの購入や導入も検討していきましょう。

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