当記事では、空撮代行サービスでの開業について解説していきます。
※この記事を書いている起業のミカタを運営している株式会社ベクターホールディングスが発行している「起業のミカタ(小冊子)」では、更に詳しい情報を解説しています。無料でお送りしていますので、是非取り寄せをしてみて下さい。
空撮代行サービスとは?
空撮代行サービスとは、ドローンを利用して空から被写体を撮影するサービスのことです。空撮代行ビジネスにはもちろんドローン自体も必要ですが、被写体をきれいに撮影するためには操作技術や別の機材なども必要になるので、1案件あたりの単価が高い傾向にあります。
但し、ドローンが墜落すると建築物などにダメージを与えたり、ドローン自体も故障したりしてしまうため、空撮代行ビジネスではドローンに特化した保険に加入しておくことをおすすめします。
ドローンを使った仕事とは?
空撮代行としての仕事は多岐にわたります。主に「公共インフラの検査・点検」「農業」「防災などのセキュリティ」「テレビ等の空撮」「測量」などが考えられます。その他、最近はYouTubeでもドローンを利用した撮影方法が増え人気を増しており、ドローンを利用することで人が立ち入れないような場所も撮影可能のほか、水上で撮影する仕事も出来ます。
■必要物
・ドローン本体(バッテリー、充電器):20万程度
・メモリーカード:5千円程度
・パソコン:15万程度 など
ドローンの規制・許可に関するさまざまな知識が必要
ドローンを操縦するために、免許や国家資格などは必要としません。しかし、ドローンを飛行させるには法律上のさまざまな規制があり、間違った方法で取り扱えば処罰の対象になることもあります。ドローンを飛行させることができる空域は、航空法によって規制されています。また、飛行方法にもさまざまな制限があることを覚えておかなくてはいけません。ドローンの飛行でおもに規制されている項目は、以下の通りです。
・地表または水面から150メートル以上の空域
・人や家屋が密集している人口集中地区やイベント会場の上空
・空港や原子力事業所、国の重要施設周辺
・ドローンで物を投下することや危険物輸送
・日中(日出から日没まで)以外の夜間飛行や目視外の飛行
・道路からの離着陸
・電波法にふれる行為
また、2019年5月にドローン規制法の改正があり、東京オリンピックやラグビーワールドカップの開催に向けて大会会場周辺での上空が飛行禁止となりました。ドローンを扱う場合には、法改正による規制の変化を常に把握しておくことも必要になります。
更に法的な規制がかかっていなくても、飛行させるドローンの種類や飛行場所によっては、事前に申請が必要な場合があります。機体重量が200g以上の場合は、国土交通省への申請は必要になります。また逆に、禁止空域であっても国土交通省や管理者への事前申請をして承認を得ておけば、ドローンを飛行させることが可能な場合もあります。ドローンを扱うには、さまざまな規制があることから、操縦技術だけでなく深い知識も必要となります。
開業手続き
一般の開業手続きとして、個人であれば税務署への開業手続き等、法人であれば、必要に応じて、健康保険・厚生年金関連は社会保険事務所、雇用保険関連は公共職業安定所、労災保険関連は労働基準監督署、税金に関するものは所轄税務署や税務事務所にて手続きをします。
まとめ
空撮代行サービスで起業・開業するなら、まずは操縦スキルを磨き、映像美を売るからには撮影技術も必須となります。手続きに関する知識や航空法を正しく理解し、操縦技術・撮影技術どちらも磨いておかないと、仕事としては成り立ちません。