当記事では、アクセサリーショップでの開業について解説していきます。
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アクセサリーショップの特徴
アクセサリーショップで扱う商品は、一般にファッション小物と呼ばれるもので幅広い。具体的には、イヤリング、ピアス、ペンダント、ネックレス、ブレスレット、指輪、ファッション時計、ブローチ、ヘア留め、バングル、アンクレットなど多岐にわたります。男性向け商品が充実している店舗もあります。多品種の商品を扱うことが一般的ですが、商品は小物であることが多いため、狭い店舗でも開業可能になります。
ネットショップの場合、独立したネットショップを開業することはもちろんですが、大手ECサイトへ出店している店も多いです。実店舗の開業、ネットショップでの開業のいずれにおいても、商品に対する洗練されたセンスと、商品の仕入ルートの確保が必要です。仕入れルートについては、国内はもとより海外からの仕入れも一般的になっています。
主な取扱商品
アクセサリーショップ業態 開業タイプ
ブランド販売店
百貨店など好立地な場所に店舗を構える有名ブランド専売店を指します。商品の販売価格帯は高めの設定になります。
セレクトショップ
多くのメーカーのアクセサリーを集めたセレクトショップの業態です。独立店舗として出店しているものから、駅ビルやファッションビル、ショッピングセンターに出店しているものまで、出店形態はさまざまです。高額なものから手頃な価格のものまで幅広いのが特徴です。
廉価品販売店
廉価品販売店としては、独立店舗、またはショッピングセンター内に設置された小さなブースを売り場としているケースがあります。商品は、製造者から直接仕入れるなどして、価格を低く抑えています。
ハンドメイドショップ
自ら製造から販売までを手掛けるショップです。来店客の要望に合わせブローチやペンダントなどの製品を完成させます。
ネットショップ
ネット専業での開業も可能ですが、資金の問題さえクリアできれば、実店舗の開業に合わせてネットショップを開業することを検討してもいいでしょう。
必要なスキル
アクセサリーは少量多品種の品揃えが一般的であるため、仕入と在庫の管理が重要となる。少量でも取り扱い可能な仕入れルートの確保やセンスのよいメーカーとのコネクションづくりに取り組むことが必須です。そのために、独立開業する前に一度アクセサリーショップで働き、業界の商習慣やメーカーの状況などを把握しておくと、独立後の仕入れルート確保やコネクションづくりに役立つでしょう。
販売に際しては、確かな商品知識が購入者の信頼獲得に直結する。アクセサリーの素材の特性に応じた保管やメンテナンスの仕方、背景となる周辺情報なども説明できるようにしておきたいです。オーナーだけではなく接客をするスタッフの教育も重要です。
アクセサリーには流行があるため、トレンド情報の収集は必須である。自店舗の売れ筋商品の研究はもちろん、国内外の雑貨を扱った見本市や展示会への積極的な視察、ファッション媒体やネット情報など、常にアンテナを広く張っておく努力が必要です。
必要な手続き
個人事業主として開業する場合、一般的な手続きとして、個人事業の場合、個人事業の開廃業等届出書、所得税の棚卸資産の評価方法・減価償却資産償却方法の届出書、青色申告承認申請書等を納税地の所轄税務署へ提出します。また、個人事業開始申告書は事業所所在地の都道府県税事務所へ。詳しくは、最寄りの管轄行政に問い合わせが必要です。
法人として会社を設立する場合、定款作成、会社登記をし、法人設立届出書、青色申告の承認申請書、給与支払事務所等の開設届出書、源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書、法人設立届出書(地方税)などを提出します。
まとめ
アクセサリーショップは以前まで店舗での販売が主でしたが、現在はネットによる販売が増加しています。店舗面積は狭くてもできる業種になり、飲食店の食材のように腐る心配もありませんので、開業しやすい業態といえるでしょう。