左官での開業について

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当記事では、左官での開業について解説していきます。

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左官とは?

左官とは、建築工事において塗り壁などを塗る職人のことをいいます。土やセメントなどを水で練ったものを、コテで塗り、漆喰(しっくい)などで表面を美しく仕上げるのが主な仕事です。

塗り壁の材料は、土系のものがあったりセメント系のものがあったりしますが、固まらないうちに壁などに塗り、きれいに仕上げなければならず、非常に技能が必要とされる仕事です。また、タイルを貼ったり、レンガやブロックを積んだりすることも仕事に含まれます。

左官になるには

特別な資格は不要ですが、一定の技能をあらわすものとして国家技能検定があり、1級左官技能士と2級左官技能士に分類されます。特別な資格は不要とはいえ、難しい仕事ですので一定の技能レベルを示すため、一線で活躍する左官職人は大抵持っています。

左官技術者としての証「左官技能士」

各都道府県の職業開発能力協会が実施する技能検定のひとつとなる「左官」に合格した人に対して与えられる資格です。1級、2級、3級があり、いずれも一定の実務経験が必要です。1級左官技能検定合格者は、当該職種の職業訓練指導員免許を取得できることや、国土交通省が発注する官庁営繕工事で指定する職種に対し義務付けられている「1級技能士現場常駐制度」による常駐者になることができるなど社会的地位の高い資格となっています。

開業する為には資金の準備はもちろんコネクションも大事!?

まずは事業の為に、鏝(コテ)やポンプやウインチ、サンダー、かくはん機など、見積もりや工程管理の為の事務機器、砂やセメントなどを乗せるトラックも全て用意する必要がありますので、ある程度の資金は準備しておく必要があります。

そして職人の高齢化、若者不足はありますが、左官屋は狭い業界ですのでおかかえ工務店、ゼネコンが大抵決まっています。そこに新しく入っていくには、今までのコネクションや営業力、コミュニケーション能力、品質、作業スピードが求められます。

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開業する場合の手続き

個人事業主として行う場合、一般的な手続きとして、個人事業の場合、個人事業の開廃業等届出書、所得税の棚卸資産の評価方法・減価償却資産償却方法の届出書、青色申告承認申請書等を納税地の所轄税務署へ提出します。また、個人事業開始申告書は事業所所在地の都道府県税事務所へ。詳しくは、最寄りの管轄行政に問い合わせが必要です。

法人として会社を設立する場合、定款作成、会社登記をし、法人設立届出書、青色申告の承認申請書、給与支払事務所等の開設届出書、源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書、法人設立届出書(地方税)などを提出します。

まとめ

左官という職業は、ニーズの多様化によって、高い技術力を持つ職人はますます必要とされております。

近年においては、健康志向の高まりから漆喰や珪藻土を始めとする自然素材を生かした日本建築が見直されており、伝統を受け継ぐ左官の文化にも関心が寄せられています。独自の技術やデザイン性によって差別化し、価値を高めることも可能で、オリジナルにこだわった左官職人を目指すということは社会的地位の確立という観点からも効果的です。左官の今後の見通しとして、さまざまな社会的な背景からも、将来性のある職業として活躍の場はますます増えることが予想されます。

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