『銀行』と『信用金庫』『信用組合』の違いについて解説

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あなたの街にも銀行や信用金庫、信用組合があると思いますが、さて、この「銀行」「信用金庫」「信用組合」にはどのような違いがあるのでしょうか?どれもお金を預かり、貸し出すという業務内容は基本的に同じですが、その目的や業務範囲は異なっています。

そこで今回は、「銀行」「信用金庫」「信用組合」の違いについて解説していきます。

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銀行

大きく分けて「都市銀行」「地方銀行」に分かれます。

都市銀行とは、日本全国の主要都市に支店を持つ、大規模な普通銀行のことです。預金量、貸出量が共に大きく、大企業や上場企業を取引先に持ち、国際展開も積極的に行っているのが特徴です。かつては、第一勧業銀行をはじめ13行の都市銀行が存在しましたが、“金融ビッグバン”などにより合従連合が進み、現在では三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、りそな銀行の4行に集約されています。

・主な都市銀行:三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、りそな銀行など

一方、地方銀行は、地元の都道府県に本店があり、地方をメインに活勣してきる金融機関です。その本店のある都道府県で最大規模の金融機関で、その傘下に不動産会社を持っていたり、その地域主要企業のメインバンクとなっていたり、メガバンクとの繋がりがあるなど、地域経済に大きな影響力を持っています。地元の中小企業や個人がメイン顧客となりますので、取引金額も億単位ではなく、数千万円という小口のものが多いのが特徴です。最近は、事業の拡大を狙って、地元の隣接地域に積極的に進出しています。

・主な地方銀行:横浜銀行、千葉銀行、静岡銀行、阿波銀行(徳島県)七十七銀行(宮城県)、常陽銀行(茨城県)など

信用金庫

信用金庫は、地域の方々が利用者・会員となって互いに地域の繁栄を図る相互扶助を目的とした協同組織の金融機関です。主な取引先は中小企業や個人です。利益第一主義ではなく、会員すなわち地域社会の利益が優先されます。信用金庫の融資は、原則として会員を対象としています。営業地域は一定の地域に限定されていて、預かった資金はその地域の発展に生かされている点も銀行と大きく異なります。

・主な信用金庫:西武信用金庫、城南信用金庫、さわやか信用金庫など
こちらから。

信用組合

信用組合は、信用金庫と同じく協同組織の金融機関です。融資については、信用組合は原則として組合員が対象です。組合資格の条件は、「従業員300人以下または資本金3億円以下の事業者」が原則になります。ただし、以下の業種はさらに小規模になっています。

・卸売業:従業員100人または資本金1億円以下
・小売業:従業員50人または資本金5千万円以下
・サービス業:従業員100人または資本金5千万円以下

組合員資格がかなり限定しているところが多いです。

・主な信用組合:第一勧業信用組合、共立信用組合、中央信用組合など

「銀行」「信用金庫」「信用組合」それぞれの違いについて

ここからは、「銀行」「信用金庫」「信用組合」それぞれの違いについて説明していきます。

「銀行」「信用金庫」「信用組合」の組織の違い

それぞれの組織の違いは以下になります。

銀行

・株式会社組織です。営利法人です。

信用金庫

・会員の出資による共同組織です。非営利法人です。

信用組合

・組合員の出資による共同組織です。非営利法人です。

株式会社/営利法人であるか、共同組織/非営利法人であるかという点が最も大きな違いであると言えます。

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「銀行」「信用金庫」「信用組合」の活動目的の違い

銀行

・国民、大衆のために金融の円滑化を図ります。基本的には営利を最大の目的とする組織です。

信用金庫

・国民、大衆のために金融の円滑化を図り、その貯蓄の増強、生活の安定に寄与することを目的とします。

信用組合

・組合員の相互扶助を目的とします。組合員の経済的地位の向上を図ります。

「銀行」「信用金庫」「信用組合」の会員(組合員)資格の違い

銀行

  • ・なし

「銀行」は顧客となる対象に資格はなく、利益を目的として業務を行います。

信用金庫

・地域内に住所または住居を有する者事業所を有する者
・勤労に従事する者
・事業所を有するものの役員
・従業員300人以下または資本金9億円以下の事業者

「信用金庫」は地域内の会員の共同組織です。

信用組合

・地域内に住所または住居を有する者
・事業を行う小規模の事業者/勤労に従事する者
・事業を行う小規模の事業者の役員/従業員300人以下または資本金3億円以下の事業者、卸売業は100人または1億円、小売業は50人または5千万円、サービス業は100人または5千万円

「信用組合」は地域内の組合員の共同組織で、信用金庫よりさらに小規模な事業者を対象としています。

「銀行」「信用金庫」「信用組合」の業務範囲の違い

銀行は制限なし、信用金庫/信用組合は基本的には会員(組合員)向けに業務を行うという違いがあります。

銀行

・なし

信用金庫

・預金の制限はなし
・有志は原則として会員を対象とする

しかし、「卒業生金融」制度で3年以上5年未満会員であった場合は脱退から5年間、5年以上会員であった場合は脱退から10年間の員外融資が認められます。

信用組合

・預金は原則として組合員を対象とします
しかし、総預金額の20%まで員外預金が認められます。
・融資は原則として組合員を対象としますが、制限付きで員外融資が認められる場合があります

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は、銀行」「信用金庫」「信用組合」の違いについて解説しました。

口座開設や資金調達など、初めはメジャーである「銀行」と考えている起業家は多いと思いますが、信用金庫や信用組合は、営利を目的としていないため、地域の中小企業や個人事業家に対しても手厚いサポートを行っています。

それぞれの金融機関の活動目的の違いや特徴を鑑みてお付き合いをしましょう。

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