飲食店開業者必読!業務用シンクの選び方やおススメのメーカーをご紹介

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飲食店を開業するのに必要不可欠なのはシンクです。厨房のレイアウトに合わせて選ぶのはもちろんですが、シンクの設置には、満たすべき保健所の基準があるのをご存知でしょうか。

今回は、業務用シンクを選び方やおススメのメーカーをご紹介していきます。

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シンクの種類

業務用のシンクは、まず槽の数によって分類されます。槽の数が1つであれば一槽シンク、2つなら二槽シンク、そして3つの場合は三槽シンクと呼ばれます。また、シンクの横に水切り台をつけたタイプや、下部がキャビネットになっているタイプもあり、厨房の大きさや作業導線によって選びます。

さらに、使用目的に特化したシンクもあります。たとえば、手前側の縁が他より低くなっている舟形シンク。シンクの中にまな板を入れ、魚介類の調理がしやすいのが特徴です。そのほか、そばを冷やすためのそばシンクなどがあり、使用目的やサイズによってシンクを特注する飲食店も少なくありません。

シンク選びの注意点とは?

シンクを選ぶ前にすべきことは、保健所の営業許可を満たす基準の確認です。食品衛生法に基づくもので、違反していると開業できないことになるので要注意。通常、厨房には、食材と食器の洗浄を別々に行えるよう、シンクは二槽以上必要とされています。

しかし、保健所によっては、食器洗浄機を一槽とカウントすることもあります。厨房の広さに制限がある場合、シンク一槽プラス食器洗浄機で基準がクリアできるのとできないのでは大きな差となるので、厨房のレイアウトを考える前に確認しておくと良いでしょう。

また、シンクの槽のサイズにも基準があります。一般的に一槽のサイズ(内径)は、幅45cm×奥行き36cm×深さ18cm以上が必要です。こちらも保健所によって異なる場合があるので、基準となる寸法を必ず確認し、それを満たすものを購入しましょう。

業務用シンクの選びのポイントについて

バックガードについて

シンクには後部に「バックガード」が付いているものと付いていないものがあります。バックガードを付けると、壁などに水が流れたり、はねたりするのを防ぐことができます。シンクを壁につけて使用する場合は、バックガードがついているものを選びましょう。

また、バックガードには蛇口を取り付けることが可能です。その際、奥行きと高さの寸法に注意しましょう。たとえば、バックガードの上部に単水栓(水だけの蛇口)を付ける場合、奥行は5cm以上、高さは10cm以上必要です。混合栓(水とお湯を使う蛇口)を付ける場合には、奥行きが6cm以上必要となります。

シンクのサイズ

厨房のレイアウトに合わせてシンクのサイズを選びますが、幅だけでなく奥行きにも注目してください。奥行きのサイズは作業効率に大きくかかわります。ほかの作業台やレンジ台などと奥行きを揃えると作業もしやすく、より安全です。

業務用シンクの奥行は45cm、60cm、75cmが主流です。厨房が小さいバーなどでは奥行き45cmがコンパクトで作業の流れがつけやすく便利です。大きい鍋を洗うことが多い場合は奥行き60cm以上がベターでしょう。

シンクの素材

水を使い、衛生管理が必要なシンクの素材には、ステンレスがよく使われています。ステンレスは錆が付きにくく、丈夫でお手入れしやすいのが特徴です。また、製品名に「SUS430」「SUS304」という記号が入っている場合は、ステンレスの種類を表わしています。

SUS430は、鉄にクロムを18%混ぜたステンレスのこと。一般的な業務用シンクで使われています。SUS304はよりクオリティの高いステンレスです。鉄にクロムを18%さらにニッケルを8%混ぜています。そのため、SUS430よりももっと錆びにくくなっています。利用頻度が高い大型の飲食店などで使われています。

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新品と中古の業務用シンクどちらを購入すべきか?

顧客から見えない所に置く場合が多く、錆びにくいステンレスでできている業務用シンクは耐用年数が長いため、新品でなくてもいいですよね。また冷蔵庫のように機械ではないので、故障の心配もほぼありません。そういった意味では、中古厨房としてはオススメします。コストの面からも、中古品に軍配が上がります。

ただし、中古品を購入する場合も、ネット販売などで状態を確認せず購入するのは危険です。 表面はまだキレイでも、内部はぼろぼろに腐食していて、設置したらすぐに壊れてしまったということもあります。

現在、中古厨房機器販売店は増加しています。近くの販売店に足を運び、中古のシンクの状態を確認して直接選ぶようにしましょう。そのほうが、トラブルを事前に防ぐことが出来ます。

おすすめメーカーについて

ここからは、業務用シンクのお勧めのメーカーをご紹介していきます。

LIXIL(リクシル)

2015年にサンウェーブ工業を吸収合併し、今や建築材料・住宅設備最大手となったLIXIL(リクシル)。 リクシルの業務用シンクは、作業性と耐久性に優れ、手軽にセミオーダーができるのが特徴です。特にオーダー品の受注に力を入れており、間口、高さ、バックガードなどあらゆる面で細かく設定したオリジナルシンクを製造可能です。 飲食店の業務用厨房だけでなく、学校や病院などの大規模施設の厨房にも商品を供給しており、様々や分野で専門性を発揮しています。

東製作所(アズマ)

安価に業務用シンクを手に入れたいという方は東製作所(アズマ)のシンクをチェックしてみてください。 割安な価格でシンクが販売されおり、組み立て式のものは自由に足をカットできます。前述したとおり、シンクの寸法は一つ間違うと重大なトラブルに見舞われることもあるので、柔軟に調整が効くのはうれしいポイントです。

マルゼン

主にガス器具で有名な厨房機器メーカー、マルゼンも業務用シンクを作成しています。 大規模メーカーだけあって、安価な製品よりもハイグレードな製品で中小メーカーとの差別化を図っています。マルゼンのステンレスシンクの表面には特殊な加工が施されており、不要な水分をシャットダウンして雑菌の繁殖を抑えるようになっています。

タニコー

業務用でもおしゃれなシンクを購入したいという方には、タニコー製の業務用シンクをおすすめします。システムキッチンを製作している経験を生かし、業務用のシンクもスタイリッシュな外観が特徴です。デザイン面だけでなく機能性も充実しており、水はね防止のためのドライシンク機能が標準搭載されています。

お得に業務用シンクを購入するためのおすすめの業者

テンポスドットコム

業務用ステンレスシンクを安く購入したい!という方は、今や厨房機器業者の最大手にまで成長したテンポスグループの通販サイトです、

今や全国に店舗があるテンポスグループは、大量の厨房機器を一括で仕入れ、中古の厨房機器を大量に買い取ることで日本一の品ぞろえを達成しています。 業務用シンクなら1槽・2槽はもちろん、水切りシンクや舟形シンクなど特殊なシンクもそろっています。中古品購入もおすすめです。

厨房センター

厨房センターで探してみるのもいいでしょう。店舗を持たずネット販売を行っている業者なので、人件費などがかからず、厨房機器を安く購入できます。僻地以外は送料がかからないので、まとめ買いもおすすめです。 ただし、中古品の数は少ないです。新品は購入できますが、中古品があるのは珍しいでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?、今回は、業務用シンクを選び方やおススメのメーカーをご紹介しました。より安全・衛生的な環境をつくる為、ぜひ上記を参考にして業務用のシンクを選んでみてください。

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