これから起業・開業しようと考えている人の中で、ビジネスパートナーをどのように選べばいいのか悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。ビジネスパートナーの選び方を間違えるととんでもない目にあったり、自分ばかりが負担をしなくてはいけないことになるので気をつけなければいけません。
そこで今回は、ビジネスパートナーの選び方や見つけ方について解説していきます。
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そもそもビジネスパートナーとは?
ビジネスパートナーとは、共同で事業を運営する相手のことです。ビジネスパートナーの役割は様々ですが、例えば、資金や人脈、スキルなど、お互いに足りないものを補い合うのがビジネスパートナーの役割になります。
ビジネスパートナーとの理想の関係性は、対等でお互いに遠慮なく、かといって強くぶつからない程度の関係がベストです。ビジネスパートナーに対して遠慮して意見が言えないと建設的な議論ができませんし、逆に意見を言いすぎて喧嘩や意見が対立して平行線では議論が前に進みません。同じ事業の将来を見つめて、お互いを思いやり、時に自分が折れても、事業を円滑に進められる関係性が理想と言えるでしょう。
ビジネスパートナーの必要性について
ビジネスを展開していくには、様々な分野の知識、経験、技術が必要です。仕入ルート、販売ルート、資金調達、税務、会計、人事労務、法務、アイデア、マーケティング、広告、デザイン、集客、技術、人材募集などが挙げられます。これらを全てを習得し、全てを自分で動くのは能力的にもマンパワー的にも難しいですし効果的ではありません。それよりも、自分は自分ができる(得意な)ことに集中し、自分ができない(不得意な)ことは、それが得意な誰かにお任せする方が合理的で、ビジネスを加速させることが可能になります。
ビジネスパートナーの選び方
ここからは、ビジネスパートナーの選び方について説明していきます。
同じ方向に向いているか
起業・独立すれば、初めは山あり谷ありなのが当たり前です。そんな苦しいときでも逃げ出さず、一緒に考え、常に同じ方法を向いていてくれるかではないでしょうか。単に安いからというようなお金の面、技術力があるからなど、一面的に判断して選ぶと失敗する可能性が高いと思われます。
得意領域の違うビジネスパートナーを選ぶ
自分にある程度スキルがついて来たなと思ったら、自分の欠けている部分を補ってくれる仲間を探しましょう。得意な領域が違えば違うほど摩擦なく事業拡大が見込めます。なぜかというと、何か一緒に始めるときに役割分担がしやすく、揉め事も少なくなるからです。得意なことが同じで性質が近すぎると優劣が出てしまい、特に2人組の場合は摩擦を生みやすいです。
もちろん、お互いの得意なところは吸収し合うことも大切ですが、「この分野は相手の方が得意だから任せておこう」くらいの方が余計なトラブルは回避できるでしょう。
懐の深い人柄を持つ方を選ぶ
自分の意見ばかりを通すのではなく、意見を聞いてくれる懐の深い部分がある人を選びましょう。意見が違うとき、どちらか片方が折れるだけでは、ビジネスパートナーとして成り立ちにくいです。両方の意見をすりあわせ、新たな道を模索できるくらいの懐の深さが必要です。もちろん、ビジネスパートナーに甘えず、自分自身も相手の意見を聞き入れる度量を持ちましょう。
ビジネスパートナーの見つけ方
会社員としての生活から起業・独立して、急に各分野のビジネスパートナーを見つけるのは大変難しいものです。基本的にビジネスパートナーを見つける方法としては以下の方法があります。
旧知の知り合いに依頼する
一番確実なのは、自分の旧知の知り合いにお願いするという方法です。技量もわかっていて気心も知れていますので、はじめから安心できることがメリットです。会社員時代から日頃、様々なところに顔を出し、人脈を広げておく必要があるでしょう。
信頼できる誰かに紹介してもらう
次に、信頼できる誰かに知り合いを紹介してもらう方法です。紹介者の立場もあるため、人間的にも信用できる人を紹介してもらうことが期待できます。
webサイトやSNSなどで見つける
最近ではクラウドソーシングサイトを利用してビジネスパートナーを探す方法もあります。クラウドソーシングサイトとは、仕事を依頼したい発注者と、仕事を受けたい作業者が、インターネット上で直接やりとりするための場所です。様々な業種・業態の方がクラウドソーシングサイトに登録していて、たくさんの方が集う場所なのでビジネスのパートナー探しにも適しています。
また、最近ではFacebookやTwitterなどのソーシャルメディアを通じて知り合い、ビジネスパートナーになるケースも増加してきています。ソーシャルメディアを利用していないという方でも日頃から積極的に活用してビジネスパートナーを探してみてはいかがでしょうか。
まとめ
ビジネスパートナーの選び方は、本当に気をつけなければ時間もお金もエネルギーも全てうばわれていきます。そうなった場合には、自分が本来やろうと思っていたこともできなくなるので、本末転倒な結果になる可能性もあります。
上記でご紹介した選び方や見つけ方を参考に効率よく見つけていきましょう。