資本金の払い込みは、ネット銀行でも可能なのか?

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会社設立する際の資本金の払い込みについて、登記申請の際に、資本金が確かに振り込まれたことを証明する必要がある為、払い込み後は、払い込み先の銀行口座の通帳をコピーするのが一般的ですが、通帳がないネット銀行で資本金の払い込みを行うことは可能なのでしょうか?

そこで今回は、「資本金の払い込みは、ネット銀行でも可能なのか?」について解説していきます。

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そもそも資本金は誰の口座に振り込むものなのか?

法人登記が終わるまでは法人名義の銀行口座を作ることができません。ですので発起人名義の銀行口座に資本金を振り込むことになります。一人社長の場合は、自分で自分の口座に資本金を振り込みます。

また振り込む日は定款の認証を受けた後にするように注意してください。認証日より前に振り込むと、新会社の資本金なのか無関係な入金なのかが判別できないため、やり直しとなることがあります。

資本金の払い込みは、ネット銀行でも可能なのか?

結論から言うと、ネット銀行(インターネットバンク)でも資本金の払い込みが可能です。資本金の払い込みを行う口座は、通帳を発行しないタイプのネット銀行でも大丈夫です。

ただし、管轄法務局によって、提出を求められるページが異なります。事前に管轄法務局に問い合わせをして頂き、提出するページを必ず確認して下さい。資本金の払い込みに関して必要となる情報は、金融機関名・口座名義人・口座番号・口座種類・資本金払い込み日・資本金額です。この情報が入っている画面をキャプチャー(画面の情報を画像化)し、印刷して下さい。必要情報が複数ページにまたがる場合は、該当ページを全て印刷することになります。

ちなみに資本金の振り込みにネット銀行を使うメリットとしては「自宅から振り込み手続きができる」「24時間営業」「手数料が安い」「金利が高いケースが多い」などが挙げられます。

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資本金の払い込みにネット銀行を使うときの注意点とは?

インターネット上で取引きができて便利な半面、ネット銀行ならではの制約
ネット銀行には通帳がありませんが、これが一番のネックになります。もあります。資本金の払い込みにネット銀行を使うときの注意点をご紹介します。

払い込み履歴の印刷が難しい

通常、資本金を振り込んだ後には資本金が振り込まれたことを証明するために通帳のコピーをとります。通帳のコピーをとるときは以下の3ページ分を印刷します。

    ・預金通帳の表紙
    ・通帳の支店名、口座番号、口座名義人などが記載されている部分
    ・振込人、振込日、振込金額(資本金と同額)が確認できるページ

    しかしネット銀行は通帳がありません。そのため通帳と同じ項目をネット上の取引画面から探して印刷しなければなりませんが、これが意外にも難しいです。ネット銀行の取引画面では、こうした口座情報が一括して表示されるページがないのが一般的です。ですから必要な情報が表示されている画面を、同じ口座の情報と分かるように何回かに分けて印刷していきます。画面構成は銀行ごとに異なりますので、どの画面にどの情報が表示されているかを確認し、漏れがないように印刷していく必要があります。

    1日の振込限度額にも注意

    銀行の窓口で大きな金額を振り込む場合、本人確認や取引目的などを確認される煩雑さはありますが、取引金額の上限はありません。しかしネット銀行の開設時は「1日あたりの振込限度額は100万円」という銀行が多いことに注意が必要です。限度額は手続きをすることで変更ができるので、事前に限度額を確認し手続きを済ませておくことをおすすめします。ちなみに限度額を引き上げない場合は、複数の日付にまたがって何回かに分けて振り込むことも可能です。

    ID/PWの管理やシステムメンテナンスが影響する場合もある

    IDやログインパスワードの管理などが必要になってくる点や、定期的なシステムメンテナンスがあり利用できないときもあるなど、普通銀行とは異なる制約もあります。

    まとめ

    上記でも記載しましたが、ネット銀行(インターネットバンク)でも資本金の払い込みが可能です。最近では、インターネットバンキングを導入して、通帳のぺーパーレス化を図る銀行も増えてきていますし、インターネットバンク専用の銀行も多くなってきています。今回ご紹介した内容を参考にネット銀行を利用するか否か検討してください。

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