銭湯での開業について解説

投稿:
更新:

銭湯は、地域に住む人たちの生活に欠かせない存在として長年重宝されてきましたが、近年は、その銭湯に対する需要が減少傾向にあります。

今回は、銭湯での開業について解説しますので、これから銭湯での開業を検討している方は参考にしてみて下さい。

銭湯とは?

銭湯とは、公衆浴場法で定められた「一般公衆浴場」のことです。もとは地域住民の生活を守る目的で一般公衆浴場(銭湯)が作られました。そのため温泉や娯楽施設などを併設するスーパー銭湯とは、いくつか異なる点があります。

例えば温泉は、温泉法によりお湯の温度や成分に決まりが設けられているのが特徴です。一方で銭湯は、あくまで生活上最低限の入浴を一般市民が行う目的で作られた施設であるため、温度や成分に決まりはないです。また、スーパー銭湯と比較した場合、娯楽施設や飲食施設の有無などはもちろんのこと、料金にも違いがあります。スーパー銭湯は自由に料金を決められますが、銭湯の料金は物価統制により、各都道府県ごとに決められ、施設基準や出店地の制限があります。

銭湯とスーパー銭湯は種類が違う!?

上記でも一部記述しましたが、銭湯とスーパー銭湯の違いは名前だけはありません。銭湯は普通公衆浴場に分類され、スーパー銭湯は特殊公衆浴場という種類に分類されます。

◇普通公衆浴場(銭湯)

・水道/下水道代がかなり減免される
・自治体から修繕改修費などの援助を受けることができる
・自治体から銭湯のイベント湯などの費用の援助を受けることができる
・自治体で入浴料の上限が決められている

◆特殊公衆浴場(スーパー銭湯)

・水道/下水道代は減免されない(普通の料金)
・自治体から援助を受けることができない
・入浴料の上限はない

普通公衆浴場(銭湯)は自治体からかなりの援助を受けることができます。逆に、特殊公衆浴場(スーパー銭湯)は自治体から援助を受けることができません。また、普通公衆浴場(銭湯)は自治体から援助を受けられるかわりに、設定できる入浴料の上限が決められています。特殊公衆浴場(スーパー銭湯)は設定できる入浴料の上限は特にないので、設定金額によってはかなり稼ぐことができます。

銭湯の開業での詳細な決まりごとについては、以下厚生労働省のページからご確認ください。

厚生労働省|公衆浴場法概要

銭湯開業の費用について

敷地購入する費用はもちろん、ある程度の面積、建設費が必要になりますので、必要初期費用は1億~2億程度はかかります。その為これから銭湯を開業しようとしている人は以下のポイントを押さえる必要がありそうです。

・坪単価が安い住宅街などに作る
・シンプルな設計の銭湯にし、建設費用を抑える

当たり前のことですが、初期費用は抑えるに越したことはないのでかなり考えて銭湯を建てる必要があります。水道代については、銭湯の水道代は自治体から補助が出るのでかなり優遇されています。

銭湯経営の収益モデルについて

銭湯経営には、大きく分けて2種類の収益源があります。まず1つ目は入浴料です。前述でもお知らせしましたが、銭湯の入浴料は、都道府県ごとに上限が設けられています。上限以上の料金は設定できないため、より多くの売り上げを得るには利用客を増やす必要があります。

全国の銭湯の入浴料金は、各都道府県によって違い、県の協議会・審議会で審議され知事によって決定されています。2019年10月の消費税増税に前後して、多くの県で入浴料金の改定が行われました。ちなみに東京都は、大人(12歳以上)の入浴料金480円、中人(6歳以上12歳未満)の180円と小人(6歳未満)の80円です。

2つ目の収益源は、入浴以外のサービスになります。例えば、タオルやシャンプーの貸し出し、サウナの利用などで利益を得るのが一般的です。入浴料とは違いこちらには特段の制限は設けられていません。

上記2つの収益源によって得られた入浴料から水道代や電気・ガス代などの費用を差し引くことで1ヵ月あたりの利益が手元に残る仕組みです。入浴料金に制限が設けられているうえに、水道代や湯沸かしに必要なガス代などに多額のコストがかかるため、他のビジネスと比べると儲かりにくいビジネスモデルと言えます。

銭湯のマナー

銭湯での開業を検討している方は、最低限の銭湯マナーを知っておく必要があります。以下、一般的なマナーになりますので、ご参考まで。

・タオルを湯につけない
・髪の毛を湯につけない
・湯船で顔を洗わない
・湯船に入る前にはカラダを洗う
・浴場から脱衣所に戻る時はタオルを絞って軽く拭く

基本的にタオルを湯船につけるのはよくないので、タオルは頭に乗せるか、邪魔にならない場所に置いておくのが基本になります。髪の長い人はヘアゴムを使って上にまとめる事を推奨するといいでしょう。

また基本的に湯船は洗うものではなく温まるためのものですので、当然ですが湯船の中で顔や体を洗う事はNGです。そしてかけ湯だけでいい銭湯もありますが、石鹸で洗ってから入るのがベストです。最後に浴場から脱衣所に戻る時はタオルを絞って軽く拭くことがマナーです。床がビチョビチョだと他の人が不快になってしまいます。

まとめ

銭湯の経営は市場が縮小傾向にあるため決して簡単ではありません。しかし、付加価値の提供などにより十分な収益を得ている銭湯も少なからず存在します。工夫次第で成功する可能性のあるビジネスのため、興味がある人は自治体の助成金や立地などを考慮したうえで、ぜひチャレンジしてはいかがでしょうか。

より詳しい情報や起業・開業に役立つ情報は「起業のミカタ(小冊子)」を無料で贈呈していますので、合わせてお読みください。

相談会

相談会

今まで1,000人以上の相談会をしてきたアドバイザーが、豊富なデータ・最新情報とノウハウ、専門家の知見を元に、無料かつ約30分~1時間ほどで「起業・開業ノウハウ」をアドバイスします。