清掃業で独立開業する為に役立つ資格をご紹介

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清掃業で独立開業するにあたって、資格が必要になる場合と必要ではない場合があります。

ビルのクリーニング業者として開業するためには、「ビルクリーニング技能士」という資格が必要となり、資格が無ければ仕事を請けることができません。しかし、ハウスクリーニングの場合には、資格がなくても開業することができ、仕事を請けることができるため、ハードルが低いのはハウスクリーニングの仕事となります。

そこで今回は、清掃業で独立開業する為に役立つ資格をご紹介していきます。

清掃業の仕事の種類

清掃業の仕事の種類は主にハウスクリーニング業、ビルや店舗の清掃業、特殊清掃業などに分けられます。ハウスクリーニング業は個人宅を訪れ、クライアントが希望する箇所を掃除します。1人暮らしの高齢者や、共働き家庭などを対象にハウスクリーニング業の需要はどんどん伸びています。ライバルも多い分野なので、ほかのハウスクリーニング会社とどこが違うのか差別化をはかることが大切です。

ビルや店舗の清掃業では、ハウスクリーニングに比べ掃除しなければならない面積が広くなるので、一人で対応するのは困難です。必要なスタッフを確保することがポイントとなります。また、定期的に掃除を依頼されるケースが多いので、一度クライアントと良い関係を築いておけば、安定した仕事の受注にも繋がります。ハウスクリーニングと同様、競合が多いので低価格に設定する必要があります。

そして特殊清掃業では、亡くなった方の部屋や家を専門的に掃除します。高齢者の一人暮らしなど、部屋で誰かに看取られることなく孤独死するケースも年々増えています。亡くなってから発見が遅れた場合、遺体によって床や壁紙などが汚れることもあります。また、高齢者の孤独死の場合、部屋が散らかっているケースも多く、壁紙や床材の張替えなど大掛かりな清掃になるパターンもあるので留意しましょう。

(参考記事)清掃業での開業について

清掃の主な資格にはどんなものがあるのか?

清掃の資格は、建造物や病院といった施設から貯水槽などの設備、衛生管理にまつわるものまで、幅広いのが特徴です。ここでは「国家資格」「民間資格」に分けてご紹介します。

清掃業に関する国家資格

まず清掃業に関する国家資格をご紹介します。

ハウスクリーニング技能士

ハウスクリーニング業界では唯一の国家資格です。受験するには、3年以上のハウスクリーニングの実務経験が必要です。ハウスクリーニング業界は資格がなくても開業することができます。しかし、国家資格「ハウスクリーニング技能士」を持っていることは、一定の技能を有していることの証明になるため、お客様からの信頼を得やすくなることが期待できます。

ビルクリーニング技能士

ビルのクリーニング作業に求められる技能を証明する国家資格です。1級・2級・3級のほか、外国の方が対象の随時2級、随時3級、基礎級に分かれています。1級ビルクリーニング技能士は、次項の「清掃作業監督者」になるためにも必要な資格です。

清掃作業監督者

清掃作業の監督をする資格です。2日間で「建築物環境衛生制度」「建築物の衛生的管理」「作業監督の実際」に関する計13時間の講義を受講した後、筆記試験に合格すると取得できます。「​​1級ビルクリーニング技能士」の資格を保有していること、または「建築物環境衛生管理技術者免状」の交付されていることが受講の条件です。

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)

一定規模以上の建築物(特定建築物)の設備管理や衛生管理を統括することを認められた人に、交付される資格です。通称、ビル管理士とも言われます。特定建築物の所有者は、建物の維持管理を適正に行うため、建築物環境衛生管理技術者を必ず選任しなければなりません。

建築物清掃管理評価資格者

建築物清掃管理評価資格者は通称を「インスペクター」ともいい、ビル清掃業務の業務管理や作業結果の点検、ビルオーナーへの改善案の提案などを行う仕事です。主に、清掃業務の品質を高く保つための業務を行います。パソコンやスマホによる動画学習で、「作業品質」と「組織品質」について学んだのち、1日半の実技演習を行い、講習修了考査に合格すれば取得できます。

清掃業に関する民間資格

続いて清掃業に関わる民間資格をご紹介します。

ハウスクリーニングアドバイザー

ハウスクリーニングに必要な道具の扱い方や、状況に応じた適切な掃除方法の知識・技術を身につけていることを証明する民間資格です。ハウスクリーニングアドバイザーは、プロの視点から、的確な判断やアドバイスができる掃除のスペシャリストと言えます。ハウスクリーニングアドバイザーは日本生活環境支援協会(JLESA)が認定する資格です。過去問は非公開ですが、資格取得のための講座が開講されています。

クリンネスト1級

ハウスクリーニングのプロであることを証明する民間資格です。クリンネストには1級と2級がありますが、「お掃除のプロフェッショナル」として、看板や名刺に記載が認められているのは1級からです。ちなみに「クリンネスト」とは「クリンネス(cleanness:清浄)」と「スペシャリスト(specialist:専門家)」を掛け合わせた造語です。

エアコンクリーニング士

エアコンクリーニング士は、日本エアコンクリーニング協会が運営する、「JACAエアコンクリーニングスクール」に通うことで取得可能です。総合コースとお掃除機能コースがあり、エアコンの清掃を総合的に学べるコースと、お掃除機能を搭載したエアコンに対応したコースがあります。また、協会に入会し、年2回のエアコンクリーニング士検定試験に合格することでも得られる資格です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は、清掃業で独立開業する為に役立つ資格をご紹介しました。

資格は一度取得すると、一生使える知識やスキルが身につきます。また独立開業する際に必須な資格もありますので、事前にチェックしておきましょう。

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