情報を得る手段が従来のテレビや新聞からインターネットへ移行しつつある昨今、たくさんの企業がwebマーケティングに注目しています。WEBマーケティングの分野で独立したいと思っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、WEBマーケティングで独立したいと思っている人に向けて、WEBマーケティングで独立起業する方法や仕事内容について解説していきます。
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目次
そもそもWebマーケティングとは?
webマーケティングとは簡単に言うと、オンラインショップなどのwebサイト、webサービスにより多くの消費者を集客し、サイト上に掲載された商品・サービスなどの購入を促すための活動になります。テレビCMや雑誌広告などのマス広告を通じて顧客を呼び込む集客活動、来店した顧客に商品・サービスなどを勧める販売活動をすべてオンライン上で行うものだとイメージすれば、わかりやすいのではないでしょうか。
そもそも「マーケティング」とは、「より多くの商品・サービスを売るための活動」です。そのためには、まず「こんな商品・サービスがある」「どこで売っている」ということを知ってもらわなければなりませんし、その上で、顧客の好みやライフスタイルに合った商品・サービスを提案し、興味を持ってもらう必要があります。
これらの活動を通じて、顧客に「この商品・サービスが欲しい」と思ってもらい、実際の購入に結び付けていくのがマーケティングの本来の目的です。そしてその活動を、webサイトでの集客力アップ、販売力アップのために行うのがwebマーケティングなのです。
Webマーケティングの仕事の種類
・SEO対策
・MEO対策
・Google、Yahoo!のキーワード広告
・Google、Yahoo!のディスプレイ広告
・SNS広告
・SNSアカウントに記事投稿
・HP作成代行 など
上記のとおり、Webマーケティングの仕事は多岐に渡ります。主流なところでは「SEO対策」「広告運用」がマーケティングの大きな柱になります。
WEBマーケティングで独立起業する方法とは?
WEBマーケティングで独立起業する方法は、主に以下の3つになります。
・法人
・フリーランス
・副業
それぞれについて説明します。
法人
WEBマーケティング分野で独立する際に、いきなり法人化することもあります。しかし、マーケティング分野で法人化するのは、フリーランスとしてある程度経験を積んだ、もしくは会社員時代の人脈をもとにすでに数千万円の案件を受けることが決まっている場合が多いです。法人化した方が税金面でのメリットが大きく、クライアントによってはリスク管理の面で法人として取引をしないと決めていることもあります。
ただし、法人化の手続きが面倒であるのも事実です。少しでも不安があるときは、経営サポートプラスアルファに相談するといいでしょう。実際に会社設立するまで何度でも無料で相談ができます。
フリーランス
WEBマーケティングで独立起業する際に一番多いのが、フリーランスとして独立起業するというものです。フリーランスとして独立起業する人は、ある程度WEBマーケティングの経験がある上で、一人でWEBマーケティングを行っても案件を獲得できる、もしくは案件を獲得できるほどの実績がある場合が多いです。このような人の場合は、フリーランスで独立することで会社員時代の数倍の年収になることもあります。
副業
WEBマーケティング分野では、副業として独立することも多いです。WEBマーケティングは、オンラインで完結することが多く、クライアントとの打ち合わせもWeb上で行われることがあります。このように、オンライン環境さえあればどこでも仕事ができ、自分のペースで仕事ができるのは大きな魅力です。
実際に、WEBマーケティング分野では副業で実績や人脈を構築して、最終的にはフリーランスや法人化していくことも多くなっています。
Webマーケティングで独立起業する仕事内容
Webマーケティングで起業する仕事内容としては、以下4つが挙げられます。
・受託事業
・自社サービス事業を作る
・アフィリエイト広告事業を行う
・プロダクトホルダーと組む
それぞれについて説明します。
受託事業
まず1番多いパターンが、受託事業です。受託事業とは、お客様のWebマーケティング業務を代わりに行うというもので、個人や法人の事業者様の商品やサービスの集客を代わりに行う仕事になります。具体的には、集客代行やコンサルティング等が受託事業に入ります。クライアントのご要望をお聞きし、結果を出すためにWebマーケティングの戦略を考え、実行するまでの範囲が業務内容となることが多いです。
そして受託事業に関しては大きく2つのパターンに分類できます。
運用業務
まず、運用業務の受託です。受託事業を行なっている会社に仕事の依頼をしてくる企業の多くは「社内にWeb担当者がいない」「社内でなかなか結果が出ない」という問題を抱えていて、特に会社を立ち上げて年数の浅い企業は「社内にWeb担当者がいない」という問題を抱えています。簡単に言えば、人手が足りないということでし。そんな時に、運用業務をまるっと引き受けてくれるWebマーケティング会社や個人に依頼がくるというのが理由になります。
また運用業務の例としては以下のような業務があります。
・Webメディアの運用
・記事作成や記事企画の作成など
・有料Web広告の運用
・リスティング広告やSNS広告などの運用
・SNSアカウントの運用
・テキストや動画などの投稿業務
上記のような運用業務は、それぞれ時間がかかるものばかりで、人手が足りていない企業が自社で行うには厳しいと感じやすいものばかりです。また、運用する際にもプロに任せた方が上手くやってくれて一石二鳥なので、依頼する企業もかなり多いと言えます。
コンサルティング業務
次に、コンサルティング業務ですが、分かりやすく言えば、現状の分析を行なった上でWebマーケティング戦略を立案する業務になります。先ほど、受託事業を行なっているWebマーケティング会社に依頼する企業が、上記で記述した「社内でなかなか結果が出ない」という問題に対して解決するのがコンサルティング業務です。結果が出ないというのは、どの企業にもあり得ることで、中小企業から大企業まで多くの企業がコンサルティングを求めています。
自社サービス事業を作る
Webマーケティングスキルがあると言うことは、集客のノウハウは既に手の中にあるということです。そのため、自社でサービス開発を行うことで、自社サービスの集客を行えば事業として成り立たせることができます。Webマーケティングスキルは、事業として成り立つような視点でサービス開発を行うためには必須となるスキルです。マーケットインというニーズありきの考え方で、ユーザーファーストなサービス開発ができるのは、Webマーケティングの視点があるからこそだと言えます。
アフィリエイト広告事業を行う
次にアフィリエイト広告事業だが、簡単に言えば他社の商品やサービスをWebメディアや有料広告を使ってPRする広告仕事です。広告から商品やサービスが成約すれば、成功報酬として広告料が支払われる仕組みで、法人でもアフィリエイトを積極的に行っている事業者はたくさん存在します。PRする商品やサービスを選び、Webメディアを用意するか、有料広告を回すためにLPを制作して広告を貼るパターンの2種類があります。
プロダクトホルダーと組む
集客の手段を持っているWebマーケターは、サービスを既に持っているプロダクトホルダーと組むことで事業を行うことができます。売れていないプロダクトホルダーは、サービスはあるけど集客が上手くいっていないという点で、Webマーケターと相性は抜群に良いです。
WEBマーケティングで独立起業して仕事を獲得する方法
WEBマーケティングで独立起業して仕事を獲得するための方法は、以下の3つです。
・人脈で仕事を獲得する
・クラウドソーシングサイトを利用する
・企業に対して営業を行う
それぞれについて説明します。
人脈で仕事を獲得する
WEBマーケティングで独立起業する場合は、人脈で仕事を獲得することが多いです。特にクライアントに対して良いものを納品できている場合は、クライアントから紹介されて他のクライアントにつながることもあります。このように、人脈で仕事を獲得できるのがWEBマーケティングの大きな魅力でしょう。
クラウドソーシングサイトを利用する
クラウドソーシングサイトを利用してWEBマーケティングの案件を獲得することも可能です。クラウドソーシングサイトとは、WEBマーケティングをしてほしい人とWEBマーケティングができる人をマッチングさせるサービスのことです。このサービスを使うことで、WEBマーケティングを必要としている企業に対して、直接WEBマーケティングの提案をすることができ、その提案が採用されればWEBマーケティングの案件を獲得することができます。クラウドソーシングサイトを利用することで、初心者であってもクライアントを獲得しやすく、またクライアントとの繋がりを確保することも可能です。実際に、クラウドソーシングサイトを利用してクライアントとの関係性を構築して、いいものを納品することで、そのクライアントさんから他のクライアントを紹介してもらうという流れもあります。
自社のWEBマーケティングを行う
WEBマーケティング分野では、WEBマーケティングで案件を獲得することも多いです。WEBマーケティング分野は、良くも悪くも実績が高ければそのぶん仕事を獲得しやすいのが特徴です。例えば、自社のホームページのWEBマーケティング施策を徹底して、SEOで検索上位に表示させたり、広告運用をしていくことで多くの人に対して知ってもらうことができ、その施策が間違っていない場合はWEBマーケティングを必要としている企業から問い合わせが来て、そこから仕事につながることも多いでしょう。このように、WEBマーケティングという分野に対しての実力があれば、自社へのWEBマーケティングを徹底することで案件を獲得できます。
Webマーケティングの独立起業で失敗する主な原因とは?
独立することで自由度や収入アップの可能性は高くなりますが、Webマーケターならではの苦労を理解しておかないと、失敗する恐れもあります。ここでは、失敗につながる主な原因を紹介しましょう。
成功パターンの模索に苦労する
Webマーケティングは必ずしも結果に結びつくとは限りません。仮説検証を繰り返し、PDCAサイクルを回していくことが基本的な方針ですが、成功パターンを見つけるまでが苦労するポイントといえます。
課題点を洗い出し、改善のために施策を提案・実行しても、Webマーケティングには正解がないため努力に結果が比例しないケースも多く、疲弊しやすい特徴があります。独立すると責任の所在は全て自分になるため、結果に結びつかないことで悲観的になる人もいるでしょう。
しかし、失敗はつきものと考え、スキルを磨きながら小さな成功を積み重ねていくことが大切です。
業務量が多くキャパシティを超える
1人で全てをこなそうとして、限界を感じてしまうケースも挙げられます。Webマーケティングには広告運用やSEO、SNS運用などさまざまな種類の仕事があり、業務の幅を無限に広げられる点は大きなメリットといえるでしょう。
しかし、複数のクライアントや案件を掛け持ちしている場合、それぞれに施策を行いながら進捗の報告もしなければならないため、仕事量が多くなりすぎて体力的に消耗するマーケターも少なくありません。キャパシティのオーバーにならないように仕事の効率化を図り、ボーダーラインを決めておくことをおすすめします。
技術やトレンドの変化に追いつけない
Webマーケティングの技術やトレンドは変化が速く、情報の変化に追いつけないと結果につながらないばかりか、クライアントへ損失を与えかねません。会社員であればほかのスタッフと情報・ノウハウの共有が可能ですが、独立後は機会が減るため意識して情報を取得する必要があります。
今後、新しいサービスの登場や仕様が変更した際に対策を学ぶ必要性も考えると、セミナーやコミュニティへの参加、メディアの購読など情報収集チャネルの確保を検討しておくとよいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、WEBマーケティングで独立したいと思っている人に向けて、WEBマーケティングで独立起業する方法や仕事内容について解説しました。
WEBマーケティング分野は、未経験でもブログやSNS運営などを通して、実績を積めることが多いです。しかし、安定して稼ぐためには、クライアントが満足するものを継続して納品をする必要があるでしょう。今後、WEBマーケティングで独立起業したいと思っている人は、ぜひ今回の記事を参考にしてください。