飲食店開業のスタートライン!飲食店開業に欠かせない店舗物件の探し方

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飲食店を開業しようとした時、資金面と同じく悩むのが物件を探すことです。

飲食店の物件を探すには、色々な手段や方法がありますので、今回は「飲食店の店舗物件を探す方法」をお知らせします。

飲食店の物件を探す主な6つの方法

物件探しは、色々な手段があります。それぞれに長所・短所がありますので、ご自分のスタイルにあう手段はもちろん、事情が許すなら、より多くの手段で探すほうが断然有利です。

ここでは、飲食店の物件を探す主な6つの方法についてご紹介していきます。

1.インターネット

飲食店専用の「居抜き物件」「店舗物件」を専門に紹介しているサイトや不動産という大きな括りの中で一部店舗物件を紹介しているサイトがあります。

飲食店物件は、今は条件に合うものが見つからなくても、急にサイトに出てくる場合があります。抜け漏れを無くすために、サイトに登録しておくことをお勧めします。新着物件のお知らせや希望条件の物件が出てきた際のお知らせなどを発信するサイトであれば、受動的に情報をとることができます。

特定サイトのみで取り扱っている物件もありますので。複数のサイトの情報閲覧、サイト登録をしておくことが重要です。

(参考記事)【飲食店開業】居抜物件サイトで探すならこの5選

2.地域密着型の不動産業者

出店エリアをピンポイントで決めているのであれば、該当エリアの物件情報に強い、地場の不動産業者で物件を探すのも有効的な手段です。

これだけ世の中が進んでも、インターネットとは一線を画し、まだまだ地場のネットワークだけで商売が成立している会社も多いのが不動産業です。

コンセプトや資金手当て、保証人準備などが整っている方であれば、うまくいけばネットには出回っていない情報が拾えるケースも。希望エリアの不動産屋を訪問してみるのも物件探しの有効な手段です。

3.店舗物件を扱う不動産会社

大手不動産、賃貸専門の不動産チェーン、店舗専門の不動産業者など、良い物件は大手や店舗専門の業者がほぼ押さえています。但し、与信が高い人しか物件を借さない傾向があります。

4.飲食に携わる専門業者

飲食店との関わりが多い業者には情報も入ってきます。

例えば、内装業者や解体業者には、店舗閉店に伴い、依頼が来る可能性がありますので、優良物件の情報を持っている可能性があります。

更に、日々定期的に卸している、卸業者や飲料品などの仕入れ業者なども閉店情報を早くつかんでいる可能性があります。

5.友人・知人からの紹介

飲食店物件を探す際、知り合いから物件を紹介してもらうことで、 信頼性があり適切な物件を見つける確率が高まります。紹介を通じて物件を知ることで、信頼のおける情報源から直接、正確かつ詳細な物件情報を得ることができます。 また、知り合いからの紹介では、細かい条件やニーズを伝えやすく、特に業界の内情をよく知る人からの紹介であれば求めている物件に近いものを効率よく探すことが可能です。

6.自分の足で探して「テナント募集」の張り紙をチェックする

よくやる手法ですが、飲食店開業を検討した時から、どこに行動していても、空き店舗の「テナント募集」の張り紙を確認することも重要です。必ず不動産業者の名前と電話番号が記載していますので、チェックしましょう。

飲食店開業時に優良店舗物件を見つけるコツとは?

抑えておきたいのが、店舗物件=飲食店の店舗物件とは限らないということです。店舗には飲食店の他にも、美容室やエステ、雑貨屋など色んな店舗があります。

飲食可と書いてあっても、カフェなど軽飲食のみの場合もありますので、まずは自分が開業したい飲食店ができる店舗物件かのチェックを事前に行うことを忘れないでください。

では、飲食店開業時に優良店舗物件を見つけるコツについてご紹介していきます。

コンセプトの優先度で選ぶ

空き物件の「数」だけでいえば、駅の近くなどの中心部の方が多いのが実情ですが、物件自体が多いという事だけでなく、入れ替わりも多いということになりますので、慎重に選ぶ必要があります。

また、中心部には、路面店だけでなくビル店舗(空中店舗)も含まれます。むしろこちらの方が多いでしょう。

空中店舗でも人通りの多い中心部を選ぶか、路面店にこだわって許容範囲を広げるかなど、賃料を含め、店舗のコンセプトによって優先すべき項目を洗い出してみましょう。

ゆったりした時間を提供するために、人通りの少ない場所に決めたり、営業時間帯を差別化して敢えて競合店が多いところを選んだりなど、案外、店舗のコンセプトが物件選びのヒントになっていたりするものです。

条件を明確に洗い出す

店舗探しをイメージする際、「店舗物件がお店のコンセプトに合っているか」と「その店舗物件でちゃんと儲けが出るのか」の二つはしっかりと見極めなければいけません。

そして、そのためには、どんな条件が当てはまるのかを明確に洗い出しましょう。

複数の不動産仲介業者から情報をもらう

情報収集の段階では、複数の不動産仲介業者を利用するといいでしょう。やはり1社だけのネットワークには限界がありますから、より多くの情報が得られるようにしておくことがポイントです。

また、不動産仲介業者に情報を貰う場合は、事前に準備した希望条件を必ず伝えるようにしましょう。希望に沿った店舗物件を探してくれます。

未公開物件にアプローチする

「未公開物件」とは、ネットにも公開されておらず、不動産業者間の共有されていない物件のことをいいます。もちろん、出回ってない優良物件を他の人より先に掴めたらいいですよね。

優良物件を見つけにくい主な理由の中には、「ネットに公開されない」「現テナントの閉店情報はネガティブイメージにつながるので、公開範囲が限られる」「優良テナント情報は業者間での情報共有がされにくい」などが挙げられます。

優良物件の場合、不動産業者やネットには公開せず、実際に借りてくれる人にしか情報を出さないというところも多いようです。なぜなら、その方が手数料を多く取れるからです。

そこで有効な手段は、「実際に足を運んで歩く」ことです。意外と「テナント募集」の広告が貼ってある場合があります。近隣が繁盛店で集まっている地域などでは、店舗の移転や多店舗展開の店が希望しやすいため、現地広告のみで空き物件の告知をするケースが多いのです。

ターゲットとする地域がある場合は、自分の足で歩いてみることをおすすめします。

実際に現地で探してみる

想定しているエリアが固まったら実際に現地に赴いて店舗物件候補を探してみましょう。もちろん仲介業者にお願いして探してもらうのも一つの手段ですが、中には仲介業者にお願いしていないオーナーさんもいるので、そういった物件はこちらから見つけるほか出会う方法がありません。

また、実際に足を運んでわかることも多いです。例えば「イメージしている町と違った」「ターゲットにしている客層がほとんどいない」「競合店舗が多すぎる」など、店舗物件候補を探す以外にも収穫がある場合があります。

もっと言えば、仲介業者に頼らず見つけた物件であれば、オーナーと直接連絡を取り合って決められるので内覧日の調整などをスムーズに行えます。良い物件は早い者勝ちですから、いち早く検討するためにも自分の足で探すことが重要になります。

立地調査は重要

インターネットや不動産業者から物件の情報を得て、自分が考えているコンセプトに合わないのに妥協して契約してしまう方は多いです。物件取得で色々な方の対応をしてきましたので、物件取得の大変さは分かります。
しかし、この決断がもとで1年以内にお店を畳んだという方もいらっしゃいます。そうならない為にも、紹介を受けた時もしくは余裕があれば準備段階で必ず立地調査を行いましょう。

立地調査の一番の目的は、その物件に「集客力があるかどうか」を調べることです。賃料が安価であったり、街の雰囲気がいいといった理由だけで物件を決めても、集客力がなければビジネスになりません。

最低でも下記はチェックしておきましょう。

【立地調査のチェックポイント】

・駅からの距離はどのくらいか
・通行量はどのくらいか(平日、週末、昼間、夜間、晴れの日、雨の日で確認する)
・通行人はお店のターゲットとあっているか(平日、週末、昼間、夜間、晴れの日、雨の日で確認する)
・何階にある物件か(できれば1階の物件が良い)
・まわりのお店は競合になる店はないか
・入口に段差はないか(お店の正面が見やすいか)
・看板の取り付け位置は見やすいか
・店頭に置き看板を置くスペースはあるか
・近くに集客施設(商業施設や教育施設など)があるか
・駐車場があるか

契約内容の確認

・一般(普通)賃貸借契約書・・・期限の定めがない契約
・定期借家契約書・・・・期限の定めがある契約

基本的に物件を借りる際には、上記どちらかになりますが、出来れば「一般(普通)賃貸借契約書」が望ましいです。基本的に契約書が全てになりますので、契約書内容は必ず一字一句確認しましょう。

定期借家契約書は契約年数や更新の協議が出来るか否か、特約条項(特殊な内容が記載している)は必ず確認しましょう。
※特約条項とは貸主が借主と良好な関係を築けないと判断した場合、白紙解約とする事が出来る等になります。

契約書には不明な点が多いので、疑問点をできるだけ抽出を行い、専門家(弁護士か行政書士など)に確認し、理解しておくことが大切です。

まとめ

飲食店の物件は好条件であればあるほど、すぐに他の方に取得されてしまいます。但し、何も調べずに物件取得してしまうと、廃業につながります。

しっかりとした準備(立地調査など)とサイトや不動産業者、友人・知人など色々な人を巻き込みながら探していきましょう。

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