コロナ禍に入ってから大きく落ち込んだインバウンドビジネスですが、昨年10月に日本への入国条件が大幅に緩和されて以降、月を追うごとに訪日旅行者数は増加しています。今後も各国でのコロナ対策が緩和されていくにつれ、しだいにコロナ前の水準にまで回復することが期待できるでしょう。またインバウンドビジネスを成功させるためには、SNSの活用は必須になります。
そこで今回は、外国人にうけるSNS投稿をするためのポイントについて解説していきます。
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目次
そもそもインバウンドとは?
「インバウンド」とは、海外から日本への観光客や訪問者のことを指し、特に最近では日本政府が掲げる「訪日観光」に注目が集まっています。具体的には、海外からの観光客が日本に訪れ、観光名所や文化体験、グルメなどを楽しむことが目的です。また、ビジネスや学術の目的で訪れる人も含まれます。
日本には、世界遺産や伝統的な祭り、温泉、料理など、魅力的な観光資源が多数あります。これらの魅力を海外にアピールし、観光客を増やすことが「インバウンド」の重要な目的です。
インバウンドは、観光業にとって非常に重要な役割を果たしています。海外からの観光客が増えることで、日本経済全体にもプラスの影響があります。
現状の訪日旅行者数について
「令和4年版観光白書」によれば、2011年以降訪日旅行者は右肩上がりを続け、2019年には過去最多となる約3188万人に及びました。それが、コロナ禍に見舞われた翌20年には412万人、さらに21年には25万人にまで激減。当然、その訪日旅行者による消費額も、19年の4兆8135億円が翌20年には7446億円、21年には1208億円にまで落ち込みました。
(出典)観光庁資料|令和4年版観光白書
外国人にうけるSNS投稿をするためのポイントとは?
外国人にうけるSNS投稿をするためには、以下のポイントに注意することが重要になります。
ターゲットの文化を理解する
外国人に受ける投稿をするためには、まずその国の文化を理解する必要があります。たとえば、アメリカ人にはユーモアが重要視される傾向があるため、ユーモアを取り入れた投稿が受け入れられやすいです。また、アジア人には敬意を払うことが大切であり、敬語や丁寧な表現を用いることが好まれます。
視覚的に魅力的なコンテンツを投稿する
SNSは視覚的な要素が重要視されるため、画像や動画を用いた投稿が効果的です。ただし、投稿する画像や動画はターゲットに合わせて選ぶことが大切であり、その国のトレンドや好みに合わせたものを選ぶようにしましょう。
シンプルな英語で投稿する
外国人に向けた投稿をする場合、英語での投稿が必要になります。しかし、翻訳ツールを使用せず、自分自身で英語で投稿することが望ましいです。また、シンプルな英語で投稿することで、より多くの人に理解してもらえるようになります。
翻訳ツールに頼りすぎない
翻訳ツールを利用することは、投稿の速度を上げることができますが、正確性に欠ける場合があります。また、ツールが訳せない表現や単語がある場合もあります。そのため、翻訳ツールに頼りすぎず、自分で調べたり学習したりすることが大切です。
タグを活用する
SNS投稿にはタグを活用することができます。タグを使うことで、同じ関心を持つ人たちが投稿を見つけやすくなります。また、タグを使うことで、より多くの人に投稿が表示されやすくなります。
相互交流をする
外国人に受け入れられるSNS投稿をするためには、相互交流をすることが大切です。自分の投稿に対してコメントをしてくれたり、いいねを押してくれた人には、お礼のコメントをするなど、相手とのコミュニケーションを大切にしましょう。
各SNSの特徴とは?
各SNSの特徴について、一般的な特徴を以下にまとめております。
Facebook(フェイスブック)
Facebookは、世界で最も人気のあるSNSの1つであり、数十億人以上のユーザーが利用しています。主な特徴は、友達や家族との交流、写真やビデオの共有、ニュースフィードの閲覧、グループ参加、イベントの作成などです。
Twitter(ツイッター)
Twitterは、140文字以下のショートメッセージを投稿することができるSNSです。主な特徴は、リアルタイムの情報共有、トレンドの把握、フォロワーとの交流、ハッシュタグを使った話題の検索などです。
Instagram(インスタグラム)
Instagramは、写真や動画を共有するSNSです。主な特徴は、写真や動画のフィードを閲覧、ストーリー機能で日常生活を共有、フォロワーとの交流、ハッシュタグを使った話題の検索などです。
LinkedIn(リンクトイン)
LinkedInは、ビジネスに特化したSNSです。主な特徴は、ビジネスコミュニティの構築、職務経歴書の作成、求人情報の閲覧、ビジネスに関するニュースの閲覧などです。
TikTok(ティックトック)
TikTokは、15秒から60秒程度の短い動画を共有するSNSです。主な特徴は、音楽やダンス、コメディ、美容など、多様なジャンルの動画を視聴・共有することができることです。
YouTube(ユーチューブ)
YouTubeは、動画共有サイトです。主な特徴は、様々な種類の動画を視聴することができ、チャンネル登録やコメントなどを通じて、動画制作者との交流ができることです。
Pinterest(ピンタレスト)
Pinterestは、画像をピンしてボードにまとめるSNSです。主な特徴は、趣味やライフスタイルに関する画像の共有、ボードのフォロー、興味のあるものを検索することができることです。
Reddit(レディット)
Redditは、ニュースやコンテンツを共有するSNSです。主な特徴は、ユーザーによるコンテンツの投稿、投票、コメント、共有ができること、そして、さまざまなトピックに関するサブレディットが存在し、それぞれのコミュニティでの情報共有が盛んに行われていることです。
Snapchat(スナップチャット)
Snapchatは、写真やビデオを撮影し、友達との一定期間限定の共有を可能にするSNSです。主な特徴は、スナップストリーでの日常生活の共有、フィルターやレンズの使用、チャット機能などです。
WeChat(ウィーチャット)
WeChatは、中国で非常に人気の高いSNSであり、チャットやビデオ通話、支払いなどの多機能アプリとしても知られています。主な特徴は、モーメントでの友達との共有、公式アカウントでの情報収集、オンラインストアでの買い物などです。
まとめ
今の時代、各サイトでの口コミ評価やSNSの影響力は非常に大きいです。これらの投稿で高い評価を得るには、現場における適切な対応が欠かせません。
例えば、店舗内の掲示情報の多言語化だけでなく、利用や購買における最低限の言語対応は必要となってきます。ただ近年では、翻訳アプリを駆使してコミュニケーションを成立させるシーンも多くなってきましたので活用するようにしましょう。