資金調達には多種多様な方法があり、それぞれ方法で難しさも、適したケースも異なってきます。資金調達に迷ったら、資金調達コンサルタントを利用するのも良いでしょう。資金調達コンサルタントとは、企業ごとに適した資金調達の方法を見極め、手続きや資料作成をサポートするサービスになります。
そこで今回は、資金調達コンサルティングを利用するメリットデメリットや選定する際に考慮すべきポイントについて解説していきます。
目次
そもそも資金調達コンサルタントとは?
資金調達コンサルティングとは、企業の資金調達をサポートするビジネスです。このビジネスを営んでいるのが資金調達コンサルタントになります。その企業に適した資金調達の方法や調達先を選んだり、事業計画書の作成や手続きをサポートしたりします。
自社で資金調達をしたことのない企業や、大きな金額の調達が必要なときなど、専門家にサポートしてもらいたい場面もあるでしょう。資金調達コンサルティングへの費用こそかかるものの、確実性や調達額を考えれば、悪くない選択肢と言えるでしょう。
資金調達コンサルティングを利用するメリットとデメリット
資金調達コンサルティングを利用することには、以下のようなメリットとデメリットがあります。
資金調達コンサルティングを利用するメリット
専門知識と経験
資金調達コンサルタントは、資金調達の専門家であり、市場の動向やトレンド、適切な資金調達手法について深い知識と経験を持っています。彼らの助けを借りることで、最適な資金調達戦略を立案することができます。
ネットワークと関係
資金調達コンサルタントは、金融機関、投資家、ベンチャーキャピタルなど、資金提供者との幅広いネットワークや関係を持っています。彼らのつながりを活用することで、資金調達の機会やアクセスが向上する可能性があります。
プレゼンテーションと文書作成の支援
資金調達には、ビジネスプランや投資提案書の作成、プレゼンテーションの準備など、専門的な文書作成とプレゼンテーションのスキルが必要です。資金調達コンサルタントは、これらの作業を支援することで、効果的な資金調達活動を行う手助けをしてくれます。
資金調達コンサルティングを利用するデメリット
費用
資金調達コンサルティングは専門的なサービスであり、そのためには一定の費用がかかります。コンサルティング料や成功報酬などの形で支払われることが一般的です。予算に制約がある場合や、手数料が妥当かどうかを検討する必要があります。
情報共有と依存
資金調達コンサルタントには、ビジネスに関する詳細な情報や機密情報を提供する必要があります。これにより、情報漏洩や競合他社への情報提供などのリスクが存在します。また、コンサルタントに依存しすぎることで、自社の内部能力や知識の不足を露呈する可能性もあります。
目的や利益の一致
資金調達コンサルタントは、クライアントの利益を代表して行動するべきですが、必ずしも一致するとは限りません。コンサルタントの利益や関与している金融機関との関係など、個別の利益や動機も影響を及ぼす可能性があります。クライアントは、コンサルティング契約を適切に管理し、利益最大化を追求するために十分な調査と判断を行う必要があります。
資金調達コンサルティングを選定する際に考慮すべきポイント
資金調達コンサルティングを選定する際に考慮すべきポイントは以下の通りです。
専門知識と経験
コンサルティングファームやコンサルタントの専門知識と経験が重要です。過去の取り組みや成功事例、関与している業界や資金調達手法についての知識を確認しましょう。また、特定の業種やスタートアップ企業に特化したコンサルタントも選ぶことができます。
ネットワークと関係
資金調達にはネットワークと関係が重要です。コンサルタントが保有する金融機関や投資家のネットワークや関係を確認し、資金調達のアクセスやパートナーシップの機会があるかどうかを評価しましょう。
カスタマイズされたアプローチ
各企業の資金調達ニーズは異なるため、コンサルティングファームが提供するアプローチや戦略がカスタマイズ可能かどうかを確認しましょう。クライアントの特定の要件や目標に合わせた個別のアドバイスやサービスを提供できるかが重要です。
評判と信頼性
コンサルティングファームやコンサルタントの評判と信頼性を確認することも重要です。過去のクライアントのフィードバックや口コミ、業界内での評価などを調査し、信頼性の高いパートナーを選ぶことができます。
コストと契約条件
コンサルティングの費用や契約条件も検討する必要があります。料金体系、成功報酬の有無、契約期間などを明確に理解し、自社の予算や要件に合致するかを確認しましょう。
相性とコミュニケーション
コンサルタントとの相性やコミュニケーションの円滑さも重要です。資金調達プロセスは時間を要する場合があり、コンサルタントとの協力関係が長期間にわたる可能性があるため、信頼できるパートナーとなるかを考慮しましょう。
これらのポイントを考慮し、複数の資金調達コンサルティング提供者を比較し、最終的な選択を行うことが重要です。
まとめ
資金調達はプロに依頼することをおすすめ致しますが、資金調達コンサルティングを選ぶ際は、自社の経営状態を踏まえて適切な提案をしてくれるかどうか確認しておくことが大切です。
上記で解説したメリットとデメリットや資金調達コンサルティングの選定ポイントを考慮し、自社の状況やニーズに合わせて利用を検討することが重要になります。