ホームページの制作の話をすると、「独自ドメイン」や「ネームサーバー」等、サーバーやドメインに関する名前が突然出てきます。どれも詳細まで理解をする必要はありませんが、ホームページ運営をする上で欠かせないものです。
この記事では、それぞれの意味や概要をご紹介します。
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ドメインはインターネットの住所!
ドメインとは、インターネットに繋がっているサーバーの住所に対して付ける、解りやすい名前のことを指します。
サーバーは実際は世界のどこかに設置をされています。その住所とは別に、そのサーバーに対してまず、IPアドレスという番号(住所)が割り振られます。
IPアドレスは、4桁の1~255の数字で住所を持ちます。
例:1.2.3.4
この数字だけあれば、インターネット上のどこに居てもそのサーバーに接続出来ます。
ですが、この数字だけでサーバーの住所を管理していると、どうしてもうち間違いが起こり、また人間が入力や操作をするには難解でした。
例:Yahooにアクセスしたい場合
http://182.22.59.229/
でもアクセス出来ます。
ここで登場をしたのがドメインになります。ドメインは、サーバーが持つIPアドレスに対して、別名で接続をする為の仕組みを提供しました。
ドメインは最初はアルファベット、後に日本語にも対応をしており、より解りやすい方法でサーバーに接続することが可能になりました。
ドメインは主に、そこで行うサービスや会社名を指すことが多く、これから事業をはじめる場合、その事業名や、サービス名にちなんだドメインを取ると良いでしょう。
ドメインの取得方法
ドメインを取得するには、ドメインレジストラと呼ばれる会社と契約をする必要があります。
また、レンタルサーバーや、ASPサービス(ペライチ等)でも取得を行っていたり、代行をしていることもあります。
一括して支払いが出来るため、経理処理が楽になるメリットがあります。しかし別サービスに乗り換える可能性がある場合、ドメインだけを元のサービス上に残すことは出来ず、「ドメイン移管」という手間が多い手続きが必要になるので、注意が必要です。
ドメイン取得後の手続きについては、各社レンタルサーバーやASPサービスの指示書に従う必要があります。
機械と機能のサーバー!
サーバーとは、高性能なコンピューターをインターネット等のネットワークに載せ、各種サービスを提供するためのものです。そのコンピュータ自身もサーバー(サーバーマシン)と呼び、またそのコンピューターで提供されているネットワーク向けの機能もサーバーと呼びます。
ドメインでも紹介をしましたが、インターネットの場合、4桁のIPアドレスという住所の変わりになる数字が振られ、世界中どこからでもこの番号や、ドメインでアクセス出来るようになります。
コンピューター(機械)としてのサーバー
今インターネット上で動作をしているサーバーのほとんどは、皆さんもお使いのパソコンを高性能にしたものになります。
一点大きく違うのが、皆さんのパソコンはWindowsやMacOS等、パソコン用のオペレーティングシステム(OS)を使っていますが、サーバーマシンは主にLinuxやWindows Server等、サーバー用に適した形で作られたOSを使っています。
もちろん特殊な機能や構成のものもたくさんありますが、基本的には、サーバーは特殊な機械ではなく、パソコンと同じようなものだと覚えておいてください!
サービス(機能)としてのサーバー
サーバーにはそれぞれ機能があります。一つのサーバーマシンで複数のサーバー機能を持つものもあります。
上で紹介をしましたドメインも、「ドメインネームサーバー(DNS)」というサーバーの機能を使い実現をされています。
具体的には、ドメインネームで問い合わせがあった場合、そのIPアドレスを返す機能を持つサーバーを指します。
機能としてのサーバーは非常にたくさんあります。インターネットを気軽に使っているだけで、非常にたくさんのサーバーにアクセスをしており、それらは画面上に出ず裏側で通信をしていることが多いです。
ドメインとサーバーの関係
いかがでしたか?どちらも解ってしまえば簡単ですが、日常的に扱うものではないので、取っ付きは悪いかと思います。
概念的には、ドメインは事業の住所や名前を表し、サーバーはその住所で動く機械(コンピュータ)や、機能(サービス)を指すとだけ覚えれば、理解もしやすいです。
ドメイン自体は1,000円前後から購入出来ますので、実際に一度ドメインレジストラでドメインを取得し、サーバーに向ける手続きを一通り試してみると理解が進むでしょう。
ドメイン周りはカタカナがたくさん出てきますが、一つずつはシンプルなものですので、あせらずゆっくり設定をしてみましょう。