物件の引き渡しがあり、内外装工事が終了したら、とうとうお店オープンになります。とその前に試験的な営業を行う「プレオープン」は行った方が良いのでしょうか?
お店の中には行う所と行わないところがありますが、今回は、飲食店オープン前にプレオープンはやるべきか否かについて解説します。
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プレオープンとは?
プレオープンとはオープン前の試験的な営業を行う事です。今までお世話になった方や友人・知人、家族、物件の家主などを招いて行うことが多く、お世話になっている感謝とお店の宣伝という面と実際の営業全体の流れ、ホールと厨房の連携など最終確認として行うことを目的としています。
プレオープンは基本的にオープンの前日か2~3日前ほどに実施します。お店の規模によっては2日間プレオープンを行う場合もあります。オープンする時間は2~3時間程度で、招待客が帰った後はスタッフと共に何か問題点はなかったかなどチェックをしていきます。
料理の代金は無料にするのが基本ですが、代金をいただく場合にはプレオープン用の価格を設定し、通常の価格の半額程度にしておきましょう。
プレオープンは行うべきか?
プレオープンは必ずしも実施しなければならないという訳ではありませんが、プレオープンを実施できる環境にあるならばやっておいたほうが良いと言えます。但し、プレオープンは身近な人を招いて行う為、今後の常連顧客になる可能性があるので、満足度を得られないと逆ブランディングになる可能性がありますので注意が必要です。
プレオープンを行うメリット
まずは前述でも記した通り、お店の宣伝にもなりますし、実際の研修などの練習よりもより実戦の店舗営業に近く、予想外の質問や想定外の出来事が起こる可能性がありますので、オープン前の最終確認という意味ではプレオープンを行うメリットはあります。
また、招待した方にSNSなどで拡散してもらうこともでき、お店の前を通る通行人に対してもアピールになります。
プレオープンの成功は目的意識を持つことが大切
ただやみくもにプレオープンを実施することはお勧めしません。無料で開催する場合には材料費など出費もかかります。プレオープンを行う際には目的をもって行いましょう。特に誰を招待客として呼ぶべきかという所については目的を熟考するべきです。
例えば、常連を囲いたい場合は、お店の近くの職場や自宅などの人を招待するべきですし、対外的な宣伝としての目的がある場合には、影響力が強い人・顔が広い人を招待するといいでしょう。女性やファミリー層などターゲットが決まっている場合は、ターゲット層を中心に招待することをお勧めします。
レセプション中には呼べる人数には限りがありますので、やみくもに招待するのではなく、目的意識をもって招待客を選んでいきましょう。そしてプレオープンの準備は本格営業直前ではなく、物件契約後から少しでも行っておくと余裕をもって進められます。
まとめ
プレオープンは本格営業前の一大イベントであり、沢山のメリットがあります。もしオペレーションに不安がある場合には、オープンする2~3日前に行い、修正時間を作っておく方法もあります。
本格的な営業後に様々な問題が起きてきます。プレオープンは完璧でなくてもよいのです。プレオープンは目的意識を持ち、お世話になった方への感謝とお店スタッフが自信をもってオープンを迎えるために行うということを理解しておきましょう。