起業・開業した際の挨拶状では、会社名や事務所の住所を正確に明記し、日頃の感謝の気持ちとこれからも変わらぬ厚誼をお願いする言葉を添え、文章は簡潔にわかりやすくまとめる事が大切です。
今回は、起業・開業した際の挨拶状の書き方について解説しますので、参考にしてみてください。
目次
起業・開業した際の挨拶状のマナー
起業・開業した際の挨拶状を書くときに心がけておきたいマナーや、押さえておくべきポイント、注意事項について理解しておきましょう。
開業の挨拶状を送るタイミング
会社設立の挨拶状は、事業・営業開始日の1週間ほど前に送り先の相手に届けるようにしましょう。もし1週間前に間に合わないときも、事業・営業開始日までには必ず相手に届くようにしましょう。事業・営業開始日以降に挨拶状を送ってしまっては、礼儀の面で、そして後手に回っているように思われてしまうので、早めにお送りするのが得策です。
挨拶状は起業・開業を知らせるだけでなく、相手との交流をスムーズにする潤滑油でもあります。なるべく事前に準備し、礼儀を欠かさないようにしましょう。
簡潔に明記する
起業・開業の挨拶状は、本文に書きこんでしまうと読みづらくなってしまうため、手紙を受け取った相手に情報をわかりやすく、簡潔に明記することが大切です。
そして、記載項目は、新会社や事業所名、屋号、所在地(住所)、電話番号、FAX番号、メールアドレス、HPアドレス、役員一覧などがあります。通知・報告の手紙の目的は、情報伝達や相手との情報の共有です。郵便番号や住所を間違えるなど、うっかりミスがないよう注意しましょう。
起業・開業した際の挨拶状の書き方
起業・開業の挨拶状の基本構成についてご紹介します。挨拶状は書式に則って明記するのがマナーです。
・前文
挨拶状の前文は「頭語(拝啓や謹啓)」「時候の挨拶※」「相手の安否を気遣う挨拶」の順番に形式に従って書き出します。
・主文
「起業・開業の報告・通知」「前職を退職した経緯」「日頃の感謝の言葉」「今後も変わらぬ厚誼を願う言葉」「今後の抱負や展望」などを書き添えます。
・末文
末文は「結びの挨拶」で文章を締めくくり、改行して行末に「結語(敬具・敬白など)」を書きます。結語の書き忘れに注意しましょう。
・日付
日付の数字は、縦書きの場合は漢数字、横書きの場合は算用数字を用います。発送年月日を明記しますが、「吉日」としても構いません。
・署名
差出人の名前を明記します。会社設立の通知の場合は、新会社名も明記します。
・別記
別記には「新会社の名称」「住所」「電話番号」「ファックス番号」「メールアドレス」「ホームページのアドレス」など必要な情報を明記します。書き間違いには注意しましょう。
起業・開業した際の挨拶状の例文
色々なパターンがありますが、代表的な例文を4つご紹介します。
例文①
例文②
例文③
例文④
起業・開業の挨拶状は、メールでも良いのか?
起業・開業の挨拶状について、最近ではメールで挨拶状を送ることも珍しくなくなりました。メールであれば挨拶が手軽に出来、経費も節約できます。
但し、メールはそもそも軽い印象を与えがちです。重要な取引先や目上の方に挨拶状を送るのであれば、メールで連絡して後日改めてはがきと封筒を使って挨拶状をお送りするのが賢明でしょう。
挨拶状送付後にお祝いの花などが届いた場合のマナー
挨拶状を送った後、会社設立当日から設立1週間程度後にかけて、お祝いなどのお花が届くケースがあります。
当然ですが、お祝いの品が届いたら、御礼や喜びを必ず伝えましょう。御礼の品についてのどんなところが気に入ったかなどもしっかりと伝える事が大切です。お祝いの品が届いてから出来れば当日~1日以内には御礼の連絡を電話でいれるようにしましょう。
お祝いに対するお礼をしっかりすることで、事業に対する応援をしてくれる方は増えるはずです。良い印象を与える対応をしていきましょう。
まとめ
起業・開業の挨拶状を送る理由は相手への感謝の為ではありますが、最大の目的は会社のPRになります。丁寧な挨拶状によって会社をPRし、人脈を活性化させることにより、今後の新事業の発展につながってきます。
しっかりポイントを押さえ、丁寧な挨拶状を作成し、送り先の相手に熱意をくみ取ってもらいましょう。