当記事では、司法書士での開業について解説していきます。
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司法書士とは?
法務省所管の国家資格であり、日常生活におけるさまざまな司法上の手続きの専門家である。言い換えれば「市民に身近な法律家」です。不動産や会社登記の代理業務や、裁判所や検察庁・法務局への提出書類を作成する法律のスペシャリストです。弁護士に次ぐ法律系の難関資格に位置づけられており、社会的ステータスが高い資格の一つでもあります。
(参考記事)法人登記は司法書士に任せよう! 司法書士の業務とは?
司法書士の開業については、資格取得後すぐに独立・開業することも可能ですが、司法書士事務所に勤め、実務経験を積んでから独立する人も少なくないです。
必要な手続き
司法書士として独立・開業するにあたっては、司法書士名簿への登録申請を行なう必要があります。司法書士試験に合格して、不動産登記や裁判などの実務をスタートする前に、司法書士としての登録が必要になります。司法書士の登録は、管轄の司法書士会に届けを出します。
司法書士登録をする際には、司法書士の印鑑である職印が必要になります。司法書士の職印とは、司法書士の資格を証する印鑑のことで、司法書士会に届け出をして職印の登録をする必要があります。これにより、本人確認情報作成の際などに使用する司法書士職印証明書を発行することができます。個人の場合、実印を市区町村役場で印鑑登録して、市区町村長が印鑑証明書を発行しますが、司法書士の場合は、司法書士会に印鑑届を提出して、職印を登録します。
事務所を開業した後は、税務署への開業届を行い、銀行口座を開設します。最近は、オンライン申請を行うことも多くありますが、インターネットバンキングの登録が必須です。時間がかかるので、余裕をもって手続をしましょう。
集客が大事!?
司法書士試験に合格し、開業手続きを完了し、さあこれから開業といっても、顧客がいなければ事業として進展しません。その為に、ホームページやチラシなどを作成し、「他の事務所にないPRポイント」を訴求していかなければいけません。更に、Facebookやtwitter、blogなどSNSでの情報発信や交流会や経営者の集まりに積極的に顔を出して、自分や事務所を売っていきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?司法書士は国家資格で狭き門ですが、世の中には司法書士事務所が多く存在します。
開業する際には、まずは、自分自身が、どんな司法書士事務所にしたいのかをイメージすることです。都心部での開業なのか、地方や地元での開業なのか、自分の中で思い描いているものがあるはずです。ビジョンを考え、ターゲット層や事務所の強みを考え、まずは事業計画を立ててみましょう。