当記事では、メガネ屋での開業について解説していきます。
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必要な手続き
開業にあたって必要な資格などはなく、原則的に参入は自由です。
個人事業主として開業する場合、一般的な手続きとして、個人事業の場合、個人事業の開廃業等届出書、所得税の棚卸資産の評価方法・減価償却資産償却方法の届出書、青色申告承認申請書等を納税地の所轄税務署へ提出します。また、個人事業開始申告書は事業所所在地の都道府県税事務所へ。詳しくは、最寄りの管轄行政に問い合わせが必要です。
法人として会社を設立する場合、定款作成、会社登記をし、法人設立届出書、青色申告の承認申請書、給与支払事務所等の開設届出書、源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書、法人設立届出書(地方税)などを提出します。
メガネ屋の仕事内容とスキルについて
メガネ屋は、顧客が来店されてから以下の仕事内容を遂行します。
・現状を把握(メガネの有無や不具合を聴取)
・視力測定(屈折検査)
・フレーム・レンズ選び
・加工
・お渡し
上記を行うにあたり、一人ひとりの顧客に最も適した眼鏡を提供できる高度なスキルを持った技術者が眼鏡販売店には在籍していることが望ましいです。社団法人日本眼鏡技術者協会では、一定の条件を満たす眼鏡制作者に対し「認定眼鏡士」という検定資格を付与しています。このような有資格者を確保することも顧客の店舗への信頼獲得につながります。
尚、日本眼鏡販売店連合会は、「信頼」「信用」「安心」を顧客に与える眼鏡販売店になるために、次の3点を推奨しています。
・① 社団法人日本眼鏡技術者協会の認定眼鏡士が在籍していること
・② 眼鏡公正取引協議会の会員であること
・③ 日本眼鏡安全協会の製造物責任保険に加入していること
眼鏡販売の季節変動に関しては、年末年始や入学シーズンなど節目の時期に高くなる傾向があると考えられ、需要の高まりが見込まれる時期にキャンペーンを実施するなど、積極的な販促施策も必要になってきます。
但し、スキルも重要ですが、大手量販店の拡大とともに、眼鏡技術は廃れつつあります。スピード販売・低価格化により、時間も手間もかけなくなってしまい、それが一般的になっています。
まとめ
一昔前は、眼鏡は単なる視力矯正器具でしかありませんでしたが、近年では、低価格化を背景に1人で数本の眼鏡を所持してシチュエーションに応じて眼鏡を取り替える人も少なくありません。眼鏡をファッションの一部として考えるようになったユーザーへの対処など、今後継続的にメガネ屋の経営を続けていくことを考えると、個別の顧客にあったソリューション営業が最も重要になってきます。