設備機器について、通常一般家庭で使用している機器は業務用としてはあまり使用されませんので、どこに頼んでいいのか分からない開業者もいることでしょう。
今回は、飲食店に使用される業務用厨房機器メーカーをご紹介します。
目次
厨房機器とは?
主にレストランや喫茶店などの飲食店、やホテルや旅館などの宿泊施設、また病院やスーパーマーケットなどに設置された調理施設を厨房といい、そこで使用されるさまざまな調理機器のことを厨房機器といいます。飲食店の厨房において料理を提供するために欠かすことのできない設備です。
プロフェッショナルが料理を作るために使用するさまざまな設備は、大型であり、耐久性が高く、使い勝手がよく、高性能のものが選ばれています。業務用厨房機器の種類はさまざまで、冷凍冷蔵庫、シンクや食器棚などの飲食店を営業するうえで絶対に必要とされる設備以外は、飲食店の業種によって使用する設備に違いがあります。
大きさや機能を考慮しながら、厨房設備を適切に選ぶことで効率のよい営業ができ、売り上げにもつながります。飲食店において厨房機器選びは重要な要素となります。
飲食店に人気の業務用厨房機器メーカー
ここからは、飲食店に人気の業務用厨房機器メーカーを4社ご紹介します。
1.ホシザキ
業務用の製氷機や冷蔵冷凍庫では国内シェアトップを誇るのがホシザキです。日本初の全自動製氷機を開発した会社です。
ホシザキの素晴らしいところは、商品の質もありますが、全国約440カ所の営業所、地域密着型のサポート体制を確立している所にもあります。
2.フジマック
フジマックは業務用厨房機器総合メーカーのパイオニアです。小ロット多品種にも対応し、製造から物流、施工まで一貫しているので、スピーディーさと品質管理に優れています。アジアを中心に海外展開もしており、海外出店のサポートも行っています。
冷蔵庫・冷凍庫・冷凍冷蔵庫(縦型)シリーズ「2018年度グッドデザイン・ベスト100」受賞をしています。
3.マルゼン
元々燃料会社から会社をスタートしていますので、火力を伴うガスレンジやフライヤーといった熱機器に強いシェアを誇ります。ピザ屋など本格的にオーブンを利用したいのなら、スチームコンベクションオーブンに定評があるマルゼンはおすすめといえるでしょう。
病院や学校などにも施工実績が多く、厨房設計・施工 無料相談を実施しています。
4.タニコー
タニコーは、業務用厨房機器の製造、販売、施工、メンテナンスなどを行う全国に営業所を持つ総合メーカーで、オーダーメイドが売上の約半分を占めているのが特徴です。
店舗のコンセプトに合った厨房機器を導入することが可能です。ホームページには、厨房やシステムキッチンの実際の施工例が記載されてるので参考にしてみましょう。
業務用厨房機器の導入方法
厨房機器の導入方法は大きく分けて「新品」「中古」「リース」の3つあります。
それぞれのメリット・デメリットを確認し、自分のお店にあった導入方法を正しく選択しましょう。
新品を購入する場合
厨房機器を購入する場合、新品購入では大きな出費となります。しかし長く安心して使えるというメリットがあります。
メーカーによっては、分割支払いに応じてくれるケースもあり、自分のお店にあった用途にカスタマイズしてくれるメーカーもありますので、より自分の理想とした厨房機器が導入できます。さらにメーカー保証もついているため、急な故障にも対応してくれるなどメリットは多いです。
中古を購入する場合
新品に比べて、安く導入できる点が大きなメリットになります。しかし中古品はサイズがあわない、自店の電気・ガスの仕様があわない、メーカー保証が切れているなど、実際に厨房へ搬入してからのトラブルも多いのも確かです。
事前に自分お店にあった厨房機器かを確認することが大切です。
リース契約をする場合
リースとは冷蔵庫や食洗機などの製品の購入代金を借金し、リース料率とリース期間で算出した手数料を支払うことになります。
リース契約のメリットは、初期投資が抑えられ、処分する場合、リース会社が処分してくれるため、手間や処分経費がかからないことです。
デメリットは、購入よりも総支払額が高くなることです。利息を上乗せして支払うため、どうしても高くなってしまいます。審査がある場合もありますので、注意しましょう。
2社に分けて発注するのも有効
厨房機器は一社で決めてもいいですが、製氷機や冷蔵関連はホシザキで、熱機器はマルゼンでというように、分けて注文する事もおススメします。
顧客の奪い合いですから、厨房機器の買い替えや新規購入、2店舗目の開業など、2社で競って安く見積もりを挙げてくることが期待できます。修理の対応もライバル会社に劣っていないことを証明するために素早く対応してくれます。
店舗専門の内装業者にお願いする事も検討しよう
飲食店開業を専門に手掛けている内装業者に依頼すると、厨房の設備なども一緒に見積もりをしてくれます。飲食店の店舗を作り慣れている内装業者であれば、厨房設備の高さや奥行き、厨房内の動線を踏まえた提案をしてくれます。
但し、基本的に厨房機器は全部新品での手配になり、多くの場合ひとつひとつの厨房機器はそれほど価格が安くはなっていないことも多いので注意しましょう。
まとめ
厨房機器は費用も掛かりますし、導入したら変更することは大変な作業になります。飲食店開業実績のある、密に接することになる内装業者と一緒に厨房機器の導入を検討するようにしましょう。