融資を成功させる秘訣! 日本政策金融公庫の面談で必要な3つのポイント

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日本政策金融公庫の融資でお金を借りる時に、事業計画などいろいろと準備をしますが、なんといっても一番不安で緊張するのは「面談」です。日本政策金融公庫(国金)の面談は一発勝負と言われます。

何回も面談を受けることも可能ですが、一度否決されてしまうと約1年程は融資を受けることが困難になるからです。

今回はその面談の3つのポイントについてお伝えします。

(参考記事)日本政策金融公庫について

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日本政策金融公庫の融資担当者が面談でよくする質問とは?

基本的に日本政策金融公庫の創業計画書の流れで質問されますが、その中でも面談時によく聞かれる質問を紹介していきます。

創業理由と創業事業について

創業理由が「会社勤めが嫌だった」「社長になりたかった」など、短絡的な発言をするとマイナスイメージです。これまでの経験から得てきた、知識、課題、仕事との向き合い方など、ご自身の誠実さが垣間見えるように伝えていきましょう。

そして、創業する事業についてですが、創業する事業に関係する仕事の経験があるなら、それも伝えることで審査担当者の印象をアップさせることができます。日本政策金融公庫のデータで、経験している事業と経験していない事業で起業した場合、経験者の方が数倍成功率が上がるデータがあるからです。

自己資金額について

面談の際に持参する通帳でも確認がありますが、必ずと言っていいほど質問されるのは、自己資金の額です。

「どのように貯蓄していったのか?」「不自然な入金はないか?(=見せ金はないか?)」「税金や家賃、通信費、水道光熱費などの滞納はないか?」など、6ヶ月~1年前までさかのぼって確認があることを覚えておきましょう。滞納していると、お金に無頓着だと思われて印象が悪くなります。もしまだ未払いのものがあるなら、きっちり払い終えてから融資の審査を受けましょう。

事業の資金繰りについて

事業計画書にも記載しますが、収益の見通しがたたないと返済が滞るということも明らかなので、具体的な数字で明示することが必要不可欠です。

数字以外にも、〇〇株式会社との契約があるなど、収益があり(ありそうな)、具体的に決まっている顧客についても口頭でも伝えられるようにしましょう。

ローンの残高について?

ローンがあるのか?あるとしたら、残高はどのくらいなのか?という点も、審査担当者が気になるところです。住宅ローンやクレジットカードのローンがある場合は、どのような返済計画になっているのかを論理的に説明できるようにしましょう。ここで返答につまづくと、創業後の資金繰りも不安に思われてしまう可能性があります。

こちらから。

日本政策金融公庫の融資担当者が面談で見ている3つのポイント

1.事業計画

金融機関の融資といれば、やはり返せるかどうかは重要です。日本政策金融公庫は公的な金融機関なので、貸すお金は税金です。返せないような事業計画では当然お金を貸すことが出来ませんので、面談でチェックするポイントとしては当然です。

前述の「よく聞かれる質問」でもお知らせしましたが、特に自己資金(どうやって事業をする為に貯めたのか)、事業の経験についてといったところが特に確認します。

(参考記事)資金調達検討者必見!日本政策金融公庫の創業計画書の書き方

2.人柄

金融機関なので「人柄?」と思うかもしれません。

では「人柄」というのは具体的にどのようなものなのか。

日本政策金融公庫の融資は他の融資と比べて、自己資金や現状の個人信用情報(CIC)などの自身の「お金の状況」の確認を重視します。ここで多く見積もって申告したり、クレジットカードでの借り入れをしているのに借りていないなどの嘘を言ってしまうとマイナスになります。面談担当者は、多数の面談をしてきているので、経験上、嘘をついているのは伝わるようです。

あと経歴不詳や何か隠しているような態度を公庫担当者は嫌う傾向にあります。逆にマイナスになるようなことでも、正直に話す方については、比較的前向きに取り組んでもらえることがあります。

当たり前かもしれませんが、嘘をつかず、正直に現状の状況をお伝えするのが得策です。人は身だしなみからといいますが、髪型や服装(基本的にスーツ着用です)をチェックするポイントです。

3.創業に対する熱い思い

日本政策金融公庫の融資を受けるということは、基本的に創業直後が多いですが、売り上げが上がらない状況を事業計画に落とし込むケースが多いかと思います。売上げが上がらない状況では「創業に対しする熱い思い」がないとやっていけません。問題はその熱意をどのように伝えるかになっていきます。

例えば、自己資金を貯めていたり、公庫の事業計画書だけではなく追加資料を作っていたり、自分なりにこの状況からどうやって経営の向上をしていくかという言葉の表現を見ています。

貸す側の方からすれば「創業しようとしているのに熱意を感じられないようではお金を貸せない」と思うのは当然かと思います。一生懸命な方であれば、お会いしていて相手にも伝わるものです。

まとめ

金融機関なので、お金を返せるか否かが重要で、熱意や人柄?と思うかもしれません。融資面談の相手は人ですし、日本の創業成功率を上げたいと思っていますし、その為には融資をしたいとも思っています。その為には「人柄」「熱い思い」がある人に貸したいと思うのは必然です。一発勝負、悔いの残らないように万全の対策をしていきましょう!

(参考記事)【資金調達】日本政策金融公庫で融資面談に関して知っておきたい知識

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