起業をして新たにオフィスを借りたり人を雇うとなると、新たに通信インフラを整える必要があります。 自宅で一人で開業した人は、当面はこれまで個人で使用していたもので問題ないでしょう。しかし、仕事に支障が出るようなら、通信インフラの見直しが必要です。
今回は、インターネット回線の開設について、そして、プロバイダを選ぶポイントについて解説します。
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インターネット回線の仕組みについて
インターネットに接続するためには、通信回線とプロバイダの2つの機能が必要です。
例えるなら、通信回線は道路、プロバイダは国境での出入国管理の役割をになっています。 つまり、回線は情報が流れる道を確保し、プロバイダはそれぞれの端末に、IPアドレス(Internet Protocol)というパスポートのような固有番号を振り分け、情報の出入りをコントロールするという訳です。 この2つがそろって、はじめてインターネットを使うことができます。
プロバイダとは?
プロバイダとは、インターネット接続業者の事です。仕組みは電話番号と似ていて、ネット回線ごとにIPアドレスという電話番号のようなものを割り当てるのがプロバイダです。電話回線とおなじく、インターネットもネット回線がなければつながりません。このネット回線をもっているのが回線業者です。回線業者とプロバイダは同じこともありますし、別のこともあります。プロバイダ契約の際に回線も一緒に契約することもできますし、プロバイダだけ契約することもできます。
どのプロバイダーを選んでも月額料金に大差はありません。ただし、月額料金が同じでも初期費用や無料期間に差があることが多いため、2~3年でどのくらいの料金になるのか実際に計算して比較するのがおすすめです。また、サービスやサポートの内容もプロバイダーによって異なるため、自社にとって利用価値のあるプランを選ぶと良いでしょう。
プロバイダを選ぶ4つのポイント?
前述でお知らせした通り、インターネットプロバイダの数もかなりの数があります。 そこで、知識がない方でもおすすめできる良いプロバイダを選ぶためのポイントをご紹介します。
利用料金
基本的には、ネットがつながるという目的を果たしていれば、特別な付加価値がない限りは、どこのプロバイダも大差はありません。 プロバイダ料金の相場は約1,000円程度ですが、安いところでは500円、高いところでは1,500円のところもあります。プロバイダ選びは月額料金を基準にすることが基本と言えるでしょう。
長期間にわたって使い続けるものですから、月額料金は安いに越したことはないでしょう。 そのため少しでも安いところを探すのは重要なポイントです。
安定性
月額料金が安いといったメリットがあっても、トラブルが多かったり、ことあるごとにメンテナンスに入るようでは、安心してインターネットを楽しめません。 特にビジネスで使う場合などは、メールが届かないなどといったトラブルが極力避けたいものです。 よって回線の安定性というのも重要なポイントといえるでしょう。
通信速度
サイトページの読み込みが遅かったり、動画の再生が途切れ途切れになったりして快適にインターネットが使えないと、仕事に支障がきたします。では、なぜそのような速度低下が起こってしまうのでしょうか。
色々なことが考えられますが、速度遅延の原因がプロバイダにある可能性が高いです。プロバイダによっては サーバの質が良くないものや処理能力が遅いものを提供する業者があり、せっかく回線は高速なものを利用しているのにパソコンに反映されていないというケースがあるのです。
このような事態を防ぐためには、あまりにも安すぎるプロバイダは避けた方が無難でしょう。通信速度を優先する人は、多少値段が上がっても良いので速度対策を行っているプロバイダを選びましょう。
アフターサポートの評判
インターネット回線を使っていると、突然インターネットにつながらなくなるなどのトラブルが起きる可能性が必ずあります。トラブルが起きたときの頼りが、プロバイダのサポート窓口です。サポートの対応品質が低いプロバイダは、対応してもらう以前に窓口に電話がつながりにくいケースが多くあります。やっと電話がつながっても、別の窓口へたらい回しされることも少なくありません。
トラブルが起きてもスムーズに対処できるように、サポート体制が優れているプロバイダを慎重に選ぶべきでしょう。
まとめ
起業・開業にあたり、インターネットは欠かせません。インターネットは毎日の業務に直結しますし、プロバイダーは一度契約するとなかなか変更が難しく、一定のコストが毎月発生するので、プロバイダは慎重に選ぶことをおすすめします。