これから起業する方にとって、資金については悩みどころです。
資金調達を検討している方にぜひ利用を検討してもらいたいのが地方自治体が行なっている起業家の支援制度です。国や金融機関だけでなく、地方自治体からも融資を受けたり、支援を受けたりすることができる内容になっています。
今回は、1都3県の融資制度をご紹介しますので、資金調達検討者は是非参考にしてください。
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『東京都』融資制度
「女性・若者・シニア創業サポート事業」は、東京都内での地域に根ざした創業を支援するため「東京都」が創設した制度です。女性、39歳以下または55歳以上の男性で、都内で創業予定の方、または創業後5年未満の方が対象となります。
起業家に支援するメニューとして、融資後の経営サポートは、融資実行日から最大5年間行われます。その他、金利1%以内と低金利で、無担保・保証人不要という起業家にとってありがたい融資制度です。
『埼玉県』融資制度
埼玉県、金融機関、埼玉県信用保証協会の三者、そして申込受付機関である商工会議所・商工会などが連携・協力することにより、中小企業者・中小企業組合の皆さんが事業に必要な資金を円滑に調達できるよう支援する制度です。
事業活動に必要な資金を調達する一般的な制度のほか、特定の政策目的(新規創業、経営の安定や工場立地の支援など)のために設けられた制度があり、融資対象者の申込要件や融資条件については、埼玉県中小企業制度融資要綱において定められています。
特徴としては、金利が低く、しかも全期間固定であること埼玉県が金融機関に利子補給を行うことにより、県の定める低い利率で融資を受けることができます。また、融資実行時の金利がそのまま変わらないので、金利変動の心配がありません。
その他にも、設備資金は最長で15年(通常10年)、運転資金は最長で10年(通常7年)までと長期間の借り入れが可能でほとんどの資金が、制度上、担保や第三者保証人を不要としています。また、実際に融資を受けた方の9割以上が無担保・第三者保証人なしで融資を受けています。
『千葉県』融資制度
千葉県では、県内で事業を行う中小企業者等の方々を対象に、低利かつ長期固定で借りられる制度融資を設けています。
主なメニューとして以下があります。
・中小企業全般「事業資金 」
・小規模事業者「小規模事業資金 」
・創業する方又は開業後5年未満「創業資金」
・売上の減少等の影響を受けている「セーフティネット資金 」
・一時資金が必要「サポート短期資金 」
それぞれのメニュー、金利が1~2%と安価で1,000万を超える融資が可能となっています。
『神奈川県』融資制度
中小企業の皆さまが県内で行う事業活動に必要な資金を円滑に調達できるよう、神奈川県、金融機関、神奈川県信用保証協会の三者が協調して支援する制度です。県が金融機関の貸付原資の一部を負担することで、長期・固定の低利な融資を実現しています。
また、中小企業の皆さまが神奈川県信用保証協会に支払う保証料の一部を県が補助し、負担の軽減を図っています。
1都3県はインキュベーション施設も充実
インキュベーション施設とは、起業家の育成や新しいビジネスを支援する施設の事です。
インキュベーション施設は起業家の育成や新しいビジネスを支援する施設ですので、資金のない起業家の為に安価でオフィススペースを借りることが出来ます。その他、インキュベーション施設と提携している専門家から無料でアドバイスを受けることも可能で、お金と人脈が乏しい起業直後には大変メリットのある施設です。
まとめ
それぞれの県の融資制度をご紹介しましたが、融資制度以外にも、返済が必要ない補助金/助成金なども行っていますので、対象となる方はチェックしてみてください。