当記事では、花屋での開業について解説していきます。
※この記事を書いている起業のミカタを運営している株式会社ベクターホールディングスが発行している「起業のミカタ(小冊子)」では、更に詳しい情報を解説しています。無料でお送りしていますので、是非取り寄せをしてみて下さい。
必要な資格
花屋の開業には、特別な資格や免許は必要ありません。但し、自動車運転免許は、花の仕入れや配達があるため、業務上必要で、アルバイトでも求められることがあります。ほかには花束づくりに役立つ資格として、フラワーデザイナーの資格や国家資格のフラワー装飾技能士があります。フラワー装飾技能士の合格率は3級8割、2級7割、1級5割です。
必要な手続き
個人事業主として開業する場合、一般的な手続きとして、個人事業の場合、個人事業の開廃業等届出書、所得税の棚卸資産の評価方法・減価償却資産償却方法の届出書、青色申告承認申請書等を納税地の所轄税務署へ提出します。また、個人事業開始申告書は事業所所在地の都道府県税事務所へ。詳しくは、最寄りの管轄行政に問い合わせが必要です。
法人として会社を設立する場合、定款作成、会社登記をし、法人設立届出書、青色申告の承認申請書、給与支払事務所等の開設届出書、源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書、法人設立届出書(地方税)などを提出します。
開業タイプ
仕入ルートによって業態が分かれます。
市場直接仕入
①相対取引
昔はセリ取引のみだったが、インターネットの普及や市場法の改正により、現在では、インターネットによる相対取引が多い。切り花では、7割以上。鉢では、4~5割程度を占めます。
②セリ取引
市場でセリ日当日、セリ人から商品を買う取引を、セリ取引という。各市場が小さかったころは、どの市場も手のサインで取引する手競りだったが、現在は機械競りを導入している市場が多いです。
仲卸仕入
店が小さく販売力が弱い場合は、市場直接取引であると箱単位の取引となり、花の本数が多くなり売り切れないという問題が出てきます。仲卸は、いわゆる問屋業である。市場から仕入れたものを、10本単位に分けて手数料をのせて売ります。その分、市場直接取引よりは高いが、大量に仕入れる必要がなくなります。
フラワーキーパーは用意しておきましょう
什器備品としては、温度管理機能装置でフラワーキーパーと呼ばれるものがあります。この装置を使用すると、花が長持ちするためロスを減らすことができますので用意しておくといいでしょう。
花屋での宣伝・集客
花屋専門のポータルサイトは少なく宣伝手段は限られているため、自社で工夫した集客が重要となります。地域に愛されるような花屋にしたいのなら、まずは地域に限定したチラシのポスティングやweb広告が望ましいです。ほかにも、挙式場や葬儀場などのパートナーを探したり地域の法人向けに宣伝したりするなどして、認知度を高めることがポイントとなります。
まとめ
お店だけで運営しても大幅な伸びが期待できないため、カルチャースクールなどでもフラワーアレンジメントの講座などと抱き合わせで開業を検討するといいでしょう。