何故、飲食店を開業するのか?
「こんなお店を作りたい」「こんな人と働きたい」「あんなメニューを作れればお客さんが満足してくれるだろう」自分の理想のお店を頭に思い浮かべるとき、いろいろなアイデアが湧き出てきていることと思います。
但し、飲食店を開業する為には、敷金・礼金、家賃、内外装の改装や、厨房機器の購入費用など、お店を開くには予想以上にお金もかかりますし、準備のために膨大な時間を費やすことになります。
飲食店は開業しても1年未満で約35%、2年以内で約15%、約半数の飲食店が2年以内に廃業している現状があります。甘い気持ちで飲食店を始めると、すぐにお店は倒産してしまいます。飲食店は成功すればやりがいはありますが、リスクも大きい商売なのです。
飲食店をオープンさせることがゴールではなく、あくまでもスタート地点となります。どうして飲食店を開業するのか、本当に飲食店で成功できるのかという視点から、もう一度お店を出したいのかどうかを考えてみましょう。
実際の飲食店開業者の開業前の準備や苦労したことについて、飲食店開業者にインタビューをしていますので、下記より飲食店開業者の生の声を参考にしてください。
(参考記事)常連が集う街【豊島区東長崎駅】に新たな風を起こす!シーフード居酒屋【ピスケス】のオーナー三枝様インタビュー
飲食店を開業をしようと覚悟が決まった時に取り掛かる事
開業するという決意と覚悟が決まったら、下記の3つのことに取り掛かりましょう。
会社勤めなら、辞めるタイミングの確認と報告
会社員の場合は、辞めるタイミングを間違えると賞与や社会保険関係で損をすることがあるかもしれません。就業規則などを参考に辞めるタイミングを確認し、上司などへ退職の報告をしましょう。
(参考記事)【起業・開業者必読】会社を辞める前にやるべき9つのこと
出店したい街での物件情報取得
本格的に飲食開業準備を始める前に、自分が出店したい街での物件情報は確認しておきましょう。
飲食店専門の物件サイトなどで毎日確認することも必要ですが、本当にいい物件は不動産屋が持っています。まだ物件を借りるわけではないのですが、まずはその街の不動産会社に顔を売っておいた方が良いでしょう。
セミナーや交流会に参加する
開業のために何が必要なのかを知るために、セミナーに参加したりコンサルタントと話しをしたりするのもおすすめです。
飲食店コンサルティング会社主催のセミナーに参加するのが一般的ですが、それ以外にも資金調達関連であれば、行政主催のセミナーや金融機関や専門家(税理士など)によるセミナーの参加もお勧めします。
ここで重要なのは、飲食店開業は基本的に1人で始めるケースが多いのですが、同じ境遇のセミナーや交流会参加者と連絡先を交換し、情報の共有をする事が大切です。「この物件取得方法で物件を見つけた」「内装業者はこの業者が良い」「税理士はここが良い」など他の人の成功例を基に自分に活用することが出来ます。
(参考記事)起業セミナーの選び方について解説
まとめ
「お金を貯めることが大事」
今回は、飲食店開業をしようと覚悟が決まった時に取り掛かること事について記述しましたが、個人が飲食店を始めようとするときに一番気になるところは、やはりお金です。少しでも多くの自己資金を貯めておくことは、飲食店の開業だけにとどまらず、開業後の経営にも大きく影響します。飲食店を始めたいのですが「貯金はありません」では誰からもお金を貸してもらえないのです。
あと、下記記事でも記載していますが、資金調達を検討している人は、諸経費(クレジットカード、住民税、携帯電話など)の支払いが遅れていると信用力の低下につながりますので、飲食店の開業を目指しているならばお金の管理などは徹底的に意識しておきましょう。