起業するにあたって、まずは電話がなければ話になりません。それでは、会社専用番号と個人の携帯番号どちらがいいのでしょうか？
現在法人として登記されている会社を確認すると、ほとんどの会社が会社専用の番号を持っています。大手企業などが会社番号を取得しているのはわかりますが、1人でやられているような小さな企業も会社番号を取得しています。現在、1人に1台の携帯やスマホを所持している程の保有率となっています。携帯やスマホがあれば電話番号もありますし、わざわざ別番号を取得するというのは面倒と思っている方も多いかと思います。
今回は、会社専用の電話番号を取得するメリットについて解説します。
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目次
なぜ会社専用電話番号が必要なのか？
会社専用電話番号を取得せずに起業した場合、個人の携帯番号を名刺やホームページ（HP）に記載することになります。また、会社登記も携帯電話番号で行うことになります。全て携帯電話番号で行えますがデメリットが以下の通り発生してきます。
信頼がされにくい
起業時に最も大事な点は、この企業に仕事を頼んでも大丈夫という信頼です。例えば、無料回線とすぐにわかる050の番号や携帯電話の番号、電話を掛けてみたら家族と供用の一般電話だったなど、いかにも片手間の雰囲気がする人とは取り引きを避ける傾向があります。実績も肩書きもない起業時や個人事業者こそ、きちんとした電話番号が必要です。
まだ50代以上が企業のキーマンという時代です。基本的なビジネスマナーを重んじる傾向があり、取引先の電話番号が個人携帯電話だと契約に響く可能性があります。
登記の変更が必要になる
携帯番号で会社登記した場合、携帯の電話番号がもし変わった場合には登記の変更が必要になります。会社登記変更には費用も発生し、大変面倒で、必要書類も多くなります。その面倒な申請を二度もしなくてはいけなくなる可能性が高くなります。
また、軌道に乗ったら会社用の固定電話番号を取得する予定であれば、その際にも登記の変更が必要になりますので、非常に面倒です。
口座開設に必要
多くの銀行、特にメガバンクでは法人口座開設には法人用の固定電話番号が必須になります。資金調達を検討する際にも有利になることもあります。法人の銀行口座開設や起業時重要な資金調達するには固定電話がないと影響してきます。
プライバシーがなくなってしまう
名刺やホームページ（HP）に個人の番号が掲載すると、誰でも見ることが出来るようになってしまいます。登記簿も申請すれば見ることが出来ますので、個人情報の保護という観点からもお勧めすることは出来ません。
その他、登記やホームページ（HP）に個人の携帯番号を掲載すると自分の携帯へ営業電話が多数来ることになりますので、プライバシーがなくなってしまいます。
起業家にお勧め電話番号取得方法
電話会社で電話番号取得
NTTやソフトバンク、KDDIなど電話回線を引き固定電話番号を取得する方法です。固定電話番号を使用したいのであれば最も一般的な方法ですが、デメリットとしては導入時のイニシャルコストが高くなってしまということです。
スマートフォンの050などのIP電話アプリ
050などのＩＰ電話は携帯電話と同じように普及してきたものであり、ネット回線を利用した電話として主に個人の家庭や、個人の携帯電話で使用されています。その特徴としてはなんといっても料金が安いということです。
IP電話
03番号などの固定電話番号をスマートフォンへ転送するサービスです。初期費用、基本料金、通話料などの料金が大変安価に設定されています。
03転送電話サービス
03電話転送サービスとは03などの市外固定電話番号を借りることが出来るサービスです。主に起業する方が多く利用しているサービスです。なんといっても市外局番の固定電話番号を使用することが出来ますので、会社としては信頼感があり、企業間の取引や顧客とのやりとりなどで怪しまれることはありません。
電話代行サービスを利用
一人で起業する方にはおすすめなのが、電話代行サービスです。電話代行サービスは、その名の通り電話のやりとり（受ける側のみ）を代行してくれるサービスです。また、電話番号も貸し出してくれます。
まとめ
いかがでしたでしょうか？現在は固定回線を持っていなくてもスマホで東京「03」大阪「06」などから始まる会社の代表番号の発着信ができるサービスもあり、特に起業時には固定回線を持っている会社は少なくなってきましたが、固定回線はなくとも会社用の固定番号は取得していた方がいいのが現状です。
