現在、マッサージの利用者は、女性が多く、また男女ともに20代~50代の働き盛りの人たちが多いのでお金に余裕があり、ターゲット層も広いので、今後マッサージ店を開業したいと考えている人もいるかと思います。
今回は、マッサージ店の開業について解説していきます。
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マッサージ師として開業をするには資格が必要!?
マッサージ師の資格として、あん摩マッサージ指圧師の国家資格があります。マッサージ師とは、街中にある足つぼ屋さんや、もみほぐし屋さんとは違い、国に認められた資格で、専門的な知識や技術を取得しているという証明になります。そのため、あん摩マッサージ指圧師の資格を持っていれば開業権を得ることができるので、自分のお店を開くことも可能になります。
あん摩マッサージ指圧師の資格を取るには、厚生労働省や文部科学省に認定された学校に3年以上通い、国家資格試験に合格する必要があります。合格すると厚生労働大臣より資格が発行され、さらに開業する人は申請登録を行うことで認められるといった流れになります。
「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律施行規則」によると、施術室などについては以下のように規定されています。
・6.6m2以上の専用の施術室を有すること
・3.3m2以上の待合室を有すること
・適切な換気装置を設置すること。ない場合は、店舗面積の約15%以上の部分を外気に開放できるようにすること
・室内は常に清潔に保ち、採光、照明および換気を充分にすること
・施術に用いる器具、手指などの消毒設備を有すること
もみほぐしやエステなどの店舗については?
ちなみに、もみほぐしやエステのお店を開くには、同様に保健所などへの申請が必要ですが、マッサージ師としての資格は必要なく、無資格でもお店を開いて営業することは可能です。
しかし、マッサージを行うことは出来ず、あくまで医業類似行為として、「もみほぐし」「リラクゼーション」しか出来ません。資格を持っていないのにも関わらず、また、申請を行っていないにも関わらずマッサージを行ってしまうと法律違反として罪に問われてしまいます。
マッサージ師は治療目的、もみほぐしはリラクゼーション目的となり、判断の難しいグレーゾーンもありますが、出来れば、各施術の団体や協会が実施する研修を受けて試験に合格し、正規の認定などを受けてから開業することが望ましいです。
マッサージ店開業するにあたっての留意点
まずは、マッサージチェーン店舗や団体、協会の研修機関で技術を修得することができますので、出来れば技の習得などの修行、そしてサービス提供や店舗運営、顧客開拓などのスキルを身に付けてから開業を検討しましょう。
最近は、クイックマッサージなどでは価格競争を打ち出すチェーンも出てきており、独立開業する場合、チェーン店との価格競争に巻き込まれては勝ち目がありませんので、価格以外のところで利用者に評価される「自店舗の強み」は何かを考え、その追求に努めたい所です。
集客に際しては、インターネットの集客サイトの利用も効果があるが、口コミの影響力も大きいので、そのノウハウも予め知識として身に着けておきましょう。