当記事では、占い師での開業について解説していきます。
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資格
占い師としての活動に必要な資格はとくにありません。占いに関する公的な資格もないため、占いの技術さえあれば、誰でもその日から占い師になることができます。
占い師として活動する際に占い以外で役立つ資格に、心理カウンセラー関係の資格、セラピスト関係の資格があります。実際、電話占いの場ではカウンセリングを必要とする相談者が多く、カウンセリングが得意な占い師は重宝されます。また、他にも役立つ資格の1つとして、問題解決力を見出すコーチングの資格も取っておくのもよいといわれます。
キャリアパス
まずは占術を習得しなければ始まりません。習得方法は色々な手段があります。占い師の養成学校や通信教育で学んだり、活躍している占い師に弟子入りして、技術を身につけることもよくあるようです。もちろん独学で勉強して鑑定している占い師もいますが、強靭な意志とセンスが必要になります。
ある程度学んだら、独立前に一定期間、占い会社などに所属して鑑定の経験を積んでおくほうがよいでしょう。会社に所属した場合収入は減ってしまいますが、そこで知り合った出会いから、新たな気付きを得られることも多いはずです。鑑定料の相場や困った顧客の扱い方、クレームの処理など、その場を経験しないと分からないこともあります。こうありたいと思う占い師、こうありたくないと思う占い師、様々な現実を勉強することになります。
開業形態
具体的な方法としては、電話占いの他にも対面鑑定、メール占い、Skype占いといったものもあります。家外で活動する場合は、街頭や商店アーケード街の軒下などを借りたり、サロンや飲食店の一角を借りて活動することになります。開始する際のハードルは幾らか低くなりますが、気候や時間帯などにより、集客に大きな波が出来てしまいます。
手続き
個人事業主として開業する場合、一般的な手続きとして、個人事業の場合、個人事業の開廃業等届出書、所得税の棚卸資産の評価方法・減価償却資産償却方法の届出書、青色申告承認申請書等を納税地の所轄税務署へ提出します。また、個人事業開始申告書は事業所所在地の都道府県税事務所へ。詳しくは、最寄りの管轄行政に問い合わせが必要です。
法人として会社を設立する場合、定款作成、会社登記をし、法人設立届出書、青色申告の承認申請書、給与支払事務所等の開設届出書、源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書、法人設立届出書(地方税)などを提出します。
占いの種類
姓名判断占い
姓名判断占いは、日本で古くから信じられてきた占いです。人の姓名で使用する文字の画数から5つの格数を割り出し、画数や見た目のバランスなどを調べた上で、その人の性格や将来性について占います。
手相占い
手のひらに現れる線や、手のひらの肉づきを見ながら運勢を判断する占いです。もとは古代インドが発祥で、外見的な特徴から性格や将来性を判断する「相」と呼ばれる占いの一種です。
六星占術
宇宙と人間との関わりを調べながらその人の運命を占うものです。中国古来の占いをもとに、占い師の細木数子さんが提唱した占いです。
タロットカード
22枚の「大アルカナ」と56枚の「小アルカナ」という全78枚のカードを使い、相談者が引いたカードからその人の性格や将来性を判断します。78枚のカードにはそれぞれ意味があり、それを引いたことは単なる偶然ではなくいまの相談者の悩みや将来を表しているという考え方です。
まとめ
占い師は、特に資格が必要という仕事ではありません。ある程度の知識とセンスがあり、鑑定を行ってお金をもらったとならば、すでに占い師としての仕事をしたと言えるでしょう。
ただ単に占いのスキルがあるだけでは事業として長く続きません。経験で、営業職や接客業など多くの人と接してきた人の方が相手に対する気遣いや思いやりの心と持って接することができますので、「人と接する」仕事を経験してきた上で占い師として開業を検討するといいでしょう。