今回は、飲食店のオープン時の採用面接とトレーニングの注意事項について解説していきます。
採用面接時の注意事項
お店のオープン前の雰囲気を大切に
オープニングスタッフの人員を募集し、応募がきたら採用面接へと進みます。
お店開業前の忙しい中でも、応募者がリラックスして面接に臨めるような空気感を作ることが大切です。オープニングスタッフの面接は、お店がまだ工事中でケースもありますが、事務所内で行ったり、使用前で新しい厨房の中で行ったり、面接場所も、「オープン前」の雰囲気を味わえることも特徴の一つです。「これから始まるぞ」という雰囲気を作り、一からお店の運営に携わることが出来ると思わせることが出来れば、やる気も出てくるでしょう。
お店のコンセプトや理念を伝えましょう
仕事内容や給料などの待遇面を説明することは当然ですが、まずは「どんな経緯でお店を作ることにしたのか」「地域の人々が笑って過ごせる場所にしたい」「お店のコンセプトはこうだ」など、お店を作った経緯やコンセプトなどを相手に伝えましょう。お店のことやあなた自身のことを伝えることが大切です。
そして、その人の表情、態度、受け答え方をみて、今後この人と働きたいと思える人を採用していきましょう。
採用面接時間は厳守
約束の面接時間に遅れないかどうかが一つの指標になります。交通機関の遅延などでどうしても遅れてしまう場合、事前に連絡を入れるかどうかも判断基準になります。
面接時間にルーズな人は、シフトの時間も守らない可能性があります。
店舗オープンに向けたトレーニング
トレーニングの全般
無事オープニングスタッフを採用できたら、オープンに向けた研修を行います。オープンの約2週間前くらいからトレーニングをスタートさせると良いでしょう。
接客の仕方やキッチンメニューの盛り付けなどだけではなく、出来れば担当と違う仕事(清掃、ビラ配りなど)を行ってもらうこともよいかと思います。こうした雑用が意外とコミュニケーションの場となり、色々なアイデアが出てくる可能性もあります。そして、食材、食器、調理器具の位置など、このときスタッフと相談しながら決めるとオープン後に迷わなくてすみます。
キッチンスタッフ
キッチンスタッフは味や盛り付けが一定になるようトレーニングしましょう。
作り方や味が毎回違うといけませんので、提供メニューの試作を繰り返し行いましょう。繰り返し行うことは、仕入れをした食材が減ることを意味しているので、オープニング前の仕入は余裕をもっておくことも重要です。
ホールスタッフ
ホールスタッフはレジ、席の番号、メニューを覚えたり、サーブの仕方などを学んでいただきます。そして、オープン前のレセプションで各自の役割をチェックし、気になったところはオープンまでに修正できるよう指摘しましょう。
まとめ
従業員募集してから採用、トレーニングまで短期間で行うので事前準備が必要です。開業時に万全の状態で臨めるよう、予めマニュアルなどを作成しておきましょう。